三章 希更の遊園地デート

012話 ペアチケットの価値とは?

「う〜、まだ真治の感触が残ってる気がする」

 

 自室に戻った水岡希更は身悶えていた。このままでは、寝れそうにないがレインで相談する勇気もない。

 

 そこにレインの通知がはいる。色々とグループレインで騒いでたみたいだけど、そこはまるっとスルーする。

 

 マー『お宝見つけた(^_^)v遊園地のペアチケット』

 

 ゆなちー『彼氏いないのにペアチケット?ゴミや』

 

 マー『なんかこだわりフェスティバルと、チャレンジ企画が目玉らしいよ。詳しくは分からないけど』

 

 ゆきゆき『あれか?神が私に真ちゃんとデートをセッティングしてくれたんやな』

 

 マー&ゆなちー『それはない(´・ω・`)』

 

 ゆきゆき『なんで(´;ω;`)金か?チケット買うぞ』

 

 マー『真ちゃんの好み情報よりも高価なら考える』

 

 ゆきゆき『一万円!!』

 

 きさら『プレミアム○○い棒を奢るって約束したらめっちゃ喜んでた』

 

 マー『きさら!?新情報をぶっ込んでくるとは、恐ろしい子』

 

 ゆなちー『きさらが予想を超えて仲良くなってる!!これは膝枕で寝取るしかない(*´ω`*)テレ』

 

 ゆきゆき『負けない!!諭吉様3枚ならどうよ?』

 

 マー『Σ(゚Д゚)ゆきゆき本気?』

 

 ゆなちー『三万五千!!』

 

 マー『オークションなん?これは売っちゃうべきやな』

 

 きさら『プレミアム○○い棒は食べたことなくて欲しかったらしい。食生活が、もやし麺のもやし乗せうどん、もやし具のもやし焼き飯ともやしの煮物ともやしサラダともやし炒めとか。だからお菓子なんて食べたことが、少ないらしいよ』

 

 マー『もやしがゲシュタルト崩壊してる・・・って内容ヤバない?』

 

 ゆなちー『えっもやし以外の素材ない感じ?』

 

 ゆきゆき『もやし具のもやし焼き飯と、もやし炒めって同じやない?これはおっぱいで癒やさないと』

 

 マー『もやし麺のもやし乗せうどん、もやしの煮物も同じや』

 

 ゆなちー『真ちゃん苦労しすぎやん。膝枕で元気になるかな?(*^_^*)』

 

 ゆきゆき『真ちゃんの健康のためにお弁当作って行ってデートせねば!!五万円!!』

 

 マー『五万円あれば真ちゃんに色々と奢れる(*´﹃`*)』

 

 ゆなちー『真ちゃんの栄養になるなら((((;゚Д゚))))五万百円じゃーーー!!\(◎o◎)/』

 

 マー『ゆなちーがまさかの落札(・.・;)!?』

 

 きさら『私の腹パンでも吐かないくらいジュースを飲んでないって』

 

 マー&ゆきゆき&ゆなちー『(´・ω・`)』

 

 きさら『腹パンしてないからね!!』

 

 マー&ゆなちー&ゆきゆき『(´・ω・`)』

 

 きさら『暴力はしてないから!!』

 

 ゆきゆき『真ちゃんをどれだけボコったん?』

 

 ゆなちー『腹パン何発打ち込んだん?』

 

 マー『真ちゃんの急所は無事?』

 

 きさら『ボコってないしゼロ発だから、急所は無傷よ(*^_^*)』

 

 ゆなちー&ゆきゆき&マー『(´・ω・`)』

 

 きさら『信じなさいよ!!』

 

 マー『口より手が早いのがきさら(´・ω・`)』

 

 ゆきゆき『やってから後悔するのがきさら(´・ω・`)』

 

 ゆなちー『暴力をしないきさらはあり得ない(´・ω・`)』

 

 きさら『お前ら明日ボコる(#^ω^)』

 

 マー『こっちにはペアチケットという人質あるぞ。売上金で真ちゃんにご飯奢ろう(∩´∀`)∩ワーイ』

 

 ゆきゆき『ボコられてもデートはゲットや(∩´∀`)∩ワーイ五万千円』

 

 ゆなちー『これ以上は資金が足りん(´;ω;`)仕方ない、傷つついた真ちゃんは膝枕で癒やしてあげよう(∩´∀`)∩ワーイ』

 

 きさら『ボコってない(#^ω^)信じなさいよ』

 

 マー『きさらがそこまで言うなら、明日真ちゃんをデートに、誘うなら信じよう(´・ω・`)』

 

 ゆきゆき『きさらがデート誘えるなら、ボコってないって信じようよう(´・ω・`)』

 

 ゆなちー『真ちゃんをボコってたら膝枕でNTRやからなー(*´﹃`*)デート断れたら膝枕で真ちゃんを癒やしてあげるんだー(*´﹃`*)』

 

 きさら『デートに誘えるし、断られないからね!!』

 

 マー『仮できさらにペアチケットを進呈しよう(´・ω・`)』

 

 ゆきゆき『いつでも買い取るぞ(#^^#)』

 

 ゆなちー『膝枕は諦めない(´・ω・`)』

 

 きさら『明日の朝、デートに誘ってからボコる』

 

 マー『ペアチケット提供したのに理不尽なり!!』

 

「ふぅ~」

 

 まだまだ通知は止まらないけども、一旦スマホを放置する。

 

「真治をどうやって誘おうかな?まだ恋人じゃなくて友達なんだね」

 

 希更は、眠れぬ夜を過ごすことになりそうだった。

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 希更が自室で悶えている頃、熊尾龍太は演説ていた。

 

「愛にはコストがかかる。そのコストを支払うことも、また愛なのだ」

 

「しかしながら!!最初の最初!!愛を知らぬ者が愛するべき作品達に出会うためにコストを支払えるか?」

 

「答えは否、ならばコストを無くすしかない!!」

 

 何故か自室で買い集めたライトノベルやフィギュア、DVDなどなどへ独りで演説する熊尾龍太である。

 

「おっと、ここからは敬意を表して着替えなければな」

 

 何故か独り演説なのに時間をかけてタキシードをビシッと着る。

 

「しかしである。創作物を無料で楽しむなど言語道断!!作家様に愛を伝えるには買わねばならない」

 

「海賊版や無断コピーなど作者様への冒涜行為!!文化の破壊でしかないのだ!!」

 

「だが、素晴らしき作家様なのに無料で作品を公開してくださる場がある!!」

 

「それでもこの熊尾龍太は買わねばならないと思うのだ。我が買い安倍真治に渡す事は簡単だが、それでは安倍真治に熊尾龍太への負い目が出来てしまう!!それでは同士ではない!!作品を純粋に愛しきれない」

 

「そこで、心苦しいながら妥協せねばならない」

 

 泣きそうな顔で語る熊尾龍太であるが、観客はいない。

 

「安倍真治に熊尾龍太の厳選したカクヨム作家様の作品を紹介しようと思う」

 

「みな書籍化やアニメ化された作品ばかり、それなのに今だに公開して下さっている。こんなありがたいことは他にない」

 

「あぁ、愛する作品と作者様へ愛を伝えれない者を増やすことをお許し下さい。せめてもの償いとしてこの熊尾龍太が保管用として追加購入することでお許し下さい」

 

「アレッサ!!

 

 【湾多珠巳】様( https://kakuyomu.jp/users/wonder_tamami )の【彼女と借金取りと史上最悪な先物トレード】( https://kakuyomu.jp/works/16817139557210886853 )

 

 それから【秋雨千尋】様( https://kakuyomu.jp/users/akisamechihiro )の【魔王を倒したら取り憑かれた】( https://kakuyomu.jp/works/16817330648023113211 )

 

 まだまだぁ!!【トマト準也】様( https://kakuyomu.jp/users/tomato23jun )の【僕は蚊を倒したいのに……】( https://kakuyomu.jp/works/16817139555457695761 )終われぬ!!まだ厳選しても減らせない!!

 

 【しほ】様( https://kakuyomu.jp/users/sihoho )の【彼を笑わせたい】( https://kakuyomu.jp/works/16816927863295233915 )

 

 くっ、やはりこの熊尾龍太には削れない【クロノヒョウ】様( https://kakuyomu.jp/users/kurono-hyo )の【六十億のしずく】( https://kakuyomu.jp/works/16817139557056181297 )

 

 忘れたくたくても忘れられない【さこゼロ】様( https://kakuyomu.jp/users/sakozero )の【最弱ステータスのこの俺が、こんなに強いわけがない。】( https://kakuyomu.jp/works/16816700428136287809 )

 

 最後になってすまない【五十川紅】様( https://kakuyomu.jp/users/iragawakoh )の【テトラ・オリジン 〜白銀の黎明〜】( https://kakuyomu.jp/works/16816927859437794229 )全部を1つだー!!注文」

 

 アレッサ『全部を1ダース注文しました』

 

「あっ・・・漢で愛に生きる熊尾龍太は、取り消す事は出来ん!!専用の空調完備した保管ルームを借りてみせようではないか!!」

 

「これで安倍真治は我の同士に加わることだろう!!そして天使ちゃんを妹にするのだ!!」

 

 熊尾龍太は愛する作品を保管するために適した部屋を探すために、お部屋探しを開始した。

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