第3話 孤独は人の頭をおかしくする

孤独は人の頭をおかしくする。


また悪夢で目が覚めた。今朝からとても死にたい気分だったが、酒を飲んだら回復した。


一人ぼっちは辛いが、俺は一人でしか生きていけない。


いつでもどこでも独りぼっちだ。


もう独りには慣れてるはずなのに。


夢の中ですら独りになっている。いや、独りに“なりたがってる”。夢の中で野球部や高校をいつも辞めたがってる。独りになりたいのに独りになれない夢ばかり見る。挙げ句の果てに遅刻して担任に思いきり殴られる。


独りの生活は楽だ。でもずっと独りでいると、だんだん頭がおかしくなってくる。


昨日も割と頭おかしかった。俺が歌ってる動画をネット掲示板やカクヨムに貼り、妹にも送った。もう一人、女の人に個人的に送った。ちなみにシラフだった。何も恥ずかしくなかった。


精神的にはあまり孤独を感じない。画面の向こうに誰かがいることを知っているから。一人ぼっちの奴は一人じゃなくて、この世に沢山いる。


俺の心は“物理的な孤独”に蝕まれている。物理的にはいつも孤独なのだ。


もうどうしたらいいのかわからない。


昨日、酒を飲んで配信を見る以外に何をしていたのか思い出せない。


昨日の深夜、近所の自販機に売ってるPOPっていう美味しいメロンソーダを買うために、音楽を聴きながら歩いた。だいぶ寒かった。POPめっちゃ好きなんだけど砂糖の量エグそう。深夜の歩道橋が綺麗に感じてスマホで写真を撮った。


孤独は人の頭をおかしくする。どうしよう。もう何の恥じらいすら感じない。


うんこしたくなってきた。ネットに自分のことを書くのは、人前でうんこしてるようなものだ。あるいは露出狂だ。俺の場合、全てを晒す。精神薬の影響か俺はインポ気味だ。伝家の宝刀があまり機能しなくなってきた。今までこの宝刀で9254人の女性と交尾してきた。だが26歳にして、そろそろ俺の現役引退が近いかもしれない。


最近、俺はよく部屋の中でsyrup16gの「everything with you」とか「うつして」を歌う。歌ってて気持ちいい。住人からの苦情は無い。割と防音性に優れたアパートだ。下の階のおじいさんがよくカラオケしてるが、全く気にならない。どっちかというと上の階の足音が気になる。


誰か俺の暴走を止めてくれ。


俺は暴走機関車と化している。


そして最近部屋が汚い。ゴミやペットボトルや酒の缶・瓶が散乱している。こんな汚い部屋だと人を呼べないけど、俺の部屋に来る人なんて母か妹くらいだから平気。


もし俺に彼女がいたら、そもそもネットに文章なんか投稿せず、彼女とラインしてる。


俺の投稿が途絶えた時。それは俺が死亡した時、あるいは彼女や好きな人ができた時だ。


男は強くないといけないから困る。俺も強くなりたい。


今日も俺が歌ってる動画を貼る。よかったら再生してみて。


https://youtu.be/h1qCFvA9gDk

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