第38話

「雪見!」


肩を叩かれた。


「え、あれ?悠星さん」


「いつまでも帰ってこないから、そのまま仕事行ってるかと思ってたけど気配がしたから来たら、しっかり座ってるし」


「あ!仕事!」


暗いじゃん!携帯鳴ってるし!

というか、瞑想の時アラームしてなかったー

電話出るか…


「よ、隼人」


「お前遊んでんじゃねーぞ!」


「今から行くところ。今走ってる!」


悠星さんは置き去りにして走る。


「早くしろよ!もう開くのに終わらねーぞ」


「すぐだから!」


ダッシュで向かう。暑い、夏に外にいすぎた。


「隼人お待たせー」


「さっさと着替え…お前大丈夫かよ!」


「ん?」


「顔赤いし、汗だくだし。なにしてたんだよ」


「…公園で修行してた」


「修行?とりあえずシャワー浴びてこいよ!俺がなんとかまわすから」


ふー、セーフ!

まぁシャワー浴びてたら遅刻になるけど。ふとシャワー室の鏡を見てみたら、日焼けすごいんだけど。痛いし…日焼け止め必須なんだけど。

あ、でも俺かなり瞑想できてたってこと?集中力ついてんじゃん?なんか他にもできること増えそうじゃん?


「雪見早くしろよ」


やっぱり怒られた。

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