キャバクラ勤務

第4話

華やかな店内。

ここを紹介されたときあんなに嬉しかったのに。思ってたより大変な仕事だ。


「客に気安くするな」

「なんだその態度は」

「なめた顔をしやがる」


なんて、言われたけれども…普通に話していても叱られる。どうして欲しいのやら。もちろん近くにいた隼人も叱られて、新米というものはそんなものなのかもしれないな。ひとしきり叱られて、ここに勤務する先輩も謝って解決した。


「雪見、客の話聞けよ」


バックルームでは先輩から怒られる。名前をすぐに覚えてくれる先輩は、すごいなぁ。番号で呼ばれないって嬉しい。


「返事しろ」


先輩からは考え事をしていたのがバレてたようだ。


「あ、すみません」


「お前働いたこともねーんだってな。のわりには度胸あるよな」


ん?


「客をキレさせないくらいにしとけよ?」


「え、あの…?」


「雪見、お前は今のままでいい。わかったか?」


「は、はい!」


褒められたようだ。はぁー怒られてるかと勘違いするとこだった。


「で?隼人てめぇはなにしてたんだ」


え。あれー?

隼人は先輩に胸ぐらを掴まれていた。


「今度はお前が1人で解決しろ、いいな?」


「はい」


なんだか、俺と差があるみたいだ。

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