三島殺人事件

鷹山トシキ

第1話

 2022年5月20日 - 財務省総括審議官の小野平八郎が桜新町駅で暴行の容疑で現行犯逮捕。

 

 磯野菜々緒は三島市にやって来た。

 三島市は、静岡県東部にある市。伊豆半島の北端部に位置し、かつて伊豆国の国府が置かれた。

 三島市にテロリストのアジトがあるって噂だ。

 三嶋大社の鳥居前町であり、三嶋大社や楽寿園を中心に市街地を形成する。市内各地で湧水が見られる点から、国土交通省選定の水の郷百選にも選ばれている。

 律令時代には伊豆国の国府が置かれ、伊豆府中とも呼ばれた。江戸時代には東海道三島宿の宿場町となり、箱根峠越えの前後の休息地として賑わった。

明治時代には、鉄路に対する意識の薄さから鉄道駅が置かれずに衰退した時期があったが、1934年(昭和9年)に現在の三島駅が開業した。1969年(昭和44年)に東海道新幹線の三島駅が開業した後は、東京駅・神奈川県方面への通勤・通学者が増加した。


 昼はみしまコロッケパンを食べた。

  三島市内の製パン会社グルッペ・石渡食品が上記のみしまコロッケを用いたコロッケパンを開発。第3回(2012年)日本全国ご当地パン祭りで1位となり人気商品となっている。

 

 三島駅近くで映画館を営む岡田正孝は、破壊活動をする裏の顔を持っている。隣の本屋の店員になりすました刑事、マカロフが彼を監視する中で次の指令を受けた岡田は、警察の目をごまかすために、妻の幼い妹、咲に爆弾を持って行かせる。しかし、咲は爆発の設定時刻までに目的の場所に持っていけなかったため、移動のバスの中で爆死する。妹の死に激しいショックを受けた妻は開き直る夫を咄嗟に刺殺してしまう。そこに現れたマカロフは、かねてより岡田夫人に対して好意を抱いていたことから、彼女と共に国外に逃げることを提案する。一方、爆弾を用意した『介護士』が証拠を隠滅するために岡田のもとにやってくるが、その場が警察に取り囲まれていたことから爆破すると警察を脅す。映画館にいた観客は無事に避難するが、岡田の死体を見つけた『介護士』は爆弾を爆発させて死ぬ。これにより岡田も共に爆死したと見なされ、岡田夫人は放免されると、マカロフに支えられてその場を去る。


 5月22日 - アメリカ合衆国第46代大統領のポール・バートンが大統領専用機で就任後初の来日。23日、天皇と会見、内閣総理大臣の藤本天音と会談、北朝鮮拉致被害者家族と面会。24日、藤本ら3か国の首脳とともに東京都で開催された日米豪印戦略対話(QUAD、日米豪印首脳会合)に出席、離日。

 

 変装の名人で催眠術に長じた恐るべき犯罪者、森歌子が部下に指令を発し、列車内で乗客の1人を絞め殺し、日本ー中国間の経済協定書を奪わせる、という事件から始まる。


 4人死亡


 協定書を失った日本では株価が暴落する。暴落した株を買い占めた後、歌子は協定書を当局に提出し、再び高騰した株を売り払い大儲けする。続いて彼女は酔いどれ庶民に変装して貧民街に現れ、一軒の家の地下室へ入り込む。そこは彼女のアジトを兼ねた印刷工場で、視覚障害者たちを使って莫大な贋紙幣を造っている。そして、さらにカジノに現れ、カードのいかさまで一稼ぎする。


 歌子には西田沙良という踊り子のレズビアン仲間がいる。会場に現れた歌子は、彼女のセクシーな踊りには目もくれず、双眼鏡で客席を物色し、ほかの席にいた大富豪の息子、植村三樹夫に眼をつけ、ショーが終わると彼に話しかけてクラブに連れ込み一晩のうちに大金を巻き上げるが、さらに彼の財産をしぼりとろうと、沙良を色仕掛けで接近させる。


 不正賭博の調査を始めた最上風磨は三樹夫を訪れて事情を聞く。三樹夫に招かれた沙良は風磨が来たことを知り、歌子に報告する。風磨は賭博に関係ある歌子という人物の正体をつかもうと変装して賭博場に出入りする。そして、白髪の老人が変装した歌子であることを見破り、自動車で逃げる彼を追跡するが、歌子は東横インに入り、巧みに行方をくらます。


 ホテルの窓からは工場の煙突が見える。


 あきらめて帰ろうと自動車に乗った風磨は、歌子の部下に麻酔ガスをかがされ、意識不明になったところをボートに運ばれ海に流される。しかし幸運にも発見され救われる。沙良は三樹夫を訪れたとき、歌子からの連絡の手紙を落とすが気がつかない。それを拾って読んだ三樹夫は風磨に通報する。そして彼に誘われるままに秘密クラブに出かける。そこには変装した風磨が入り込んでおり、彼の連絡で警官隊が押し寄せ、沙良を逮捕する。怒った歌子は三樹夫の首を絞めて殺してしまう。


 5人死亡


 次の犠牲者は国会議員の黒崎哲也である。歌子は彼に催眠術をかけ豪華なカジノでいかさまカードをやらせる。しかし、相手に見破られ、友人たちは彼に怒りと侮蔑の言葉を投げつけて去っていく。その様子を見ていた夫人の佳子はショックで失神する。かねて彼女に心を寄せていた歌子は、このチャンスを逃さず、彼女をさらって今まで沙良を住まわせていた隠れ家に監禁、君は私のものだとうそぶく。

 


 被害者

 咲

 介護士

 岡田

 乗客

 三樹夫

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