用語解説 第3部版

・独自用語が多くて分かりにくいかと思いますので、簡単な説明表を作りました。

 今後、解禁していくものもありますので、その都度追加していく予定です。


・フォーン帝国は和洋折衷の国と考えておりますので宮殿名、都市名はカタカナ名、漢字名両方考えてあります。必要に応じて分かりやすい方を選んで表記しています。



★政府官庁名


●官制八師 (かんせいはっし)

 

日本でいう所の省庁に当たる物。8つの機関があるので、“ 八師 ”とつく。

以下、各八師名と日本にある省庁で該当する物を併記する。(あくまで大雑把なものなので、こんな感じと捉えていただければ)


・皇内師 (おうないし)/ 宮内庁 

・地統師 (ちとうし) / 農林水産省

・鴻庫師 (こうくし) / 財務省

・礼綱師 (れいこうし)/ 外務省

・太理師 (たいりし) / 法務省

・掌科師 (しょうかし) / 文部科学省

・軍務師 (ぐんむし) / 防衛省

・警務師 (けいむし) / 警察庁(とは大分違うけど、とにかく警察機構)



●官制八師以外の役所


・太暁府 (たいぎょうふ)

 皇太子に関わる業務全般の役所。 正確には皇内師太暁府となる。

 

・朱玉府 (しゅぎょくふ)

 貴族に関わる業務全般の役所。 貴族の戸籍管理、貴族に関わる警察、司法、など。貴族同士の揉め事の仲裁もこちら。



★役職名


●官制八師関係


・大務 (たいむ)/日本でいう所の大臣 各八師の長

・少務 (しょうむ)/大務の補佐役

・参預 (さんよ) /現場の最高責任者 各八師に4人いる(一部5人)

・准参預 (じゅんさんよ)/参預に準ずる権限を持たされた、いわば参預の補佐役。  1人の参預のしたに5、6人つくことが多い。一方、形骸化甚だしい役職でもあり准参預の8割は有力貴族子弟の腰掛け連中で占められている。



●皇内師関係


・令侍 (りょうじ)/皇族に仕える侍従 貴族の子弟、子女がなる

・祐侍 (ゆうじ) /令侍の補佐 令侍の身の回りの世話もする

・雑仕 (ぞうし) /下働き

・太密 (たいみつ)/皇帝の秘書官


●太暁府関係


・大参丈 (だいさんじょう) /侍従長 多くは乳母の夫がなる

・中参丈 (ちゅうさんじょう)/乳母

・少参丈 (しょうさんじょう)/令侍のリーダー役

・東都代宰 (とうとたいさい)/皇太子領である東都シェハシーラを実際に統治する役職。 皇帝の兄弟(皇太子から見て叔父、叔母)が実際に東都に行って統治する。現在は皇帝の弟、イリアス王子が務めている。



★皇宮関係


・官庭 /官制八師、太暁府、朱玉府などの政府機関があるところ

・皇庭 /いわゆる後宮。皇族の生活の場


●官庭に属する建物


・四季宮 /いわゆる迎賓館。皇宮で行う舞踏会などの宮中行事を行う宮殿。四季ごとに使う宮殿が決まっている。


・皇城 /皇帝が政務を行う宮殿 謁見もこちら。通称、ミラリスバンツ(太陽の御坐)


●皇庭に属する建物


・太暁宮 (たいぎょうきゅう)/皇太子の宮殿

・飛輪宮 (ひりんきゅう) /皇帝、皇后の宮殿


●その他

・ミュジー宮 /皇家所有の音楽堂


★爵位関係


・家門 /出自によって貴族を分類するもの。基本的に固定されている。結婚、養子縁組以外で変わることはない。


・爵位 /皇帝より叙せられるもの。功成れば上がることもある


●家門の種類


・真皇家 (ホトゥレリア) /臣下に下った元皇族を源流とする

・古皇家 (フォーティネイア) /帝国の前身に当たるオプティア=リュミエ王国で王 家だった4つの家の内、トゥエルリッタ家以外の王家。現在はスルンダール家とソラミエール家。

・七氏族 (サイジアンティス) /アマワタル神による真地造成の際に付き従った七氏族の末裔。

・王国位 (キンダムジア) /オプティア=リュミエ王国時代に貴族に叙せられた者。家門名の語尾に~アントが付く。

・新世位 (ノーヴェジア) /帝国になってから貴族になった者。家門名の語尾に~インタがつく


●爵位の種類


・大公 /国境を含む領地を保有する者に与えられている。大公は8人と決まっているため“八大公”と呼ばれる。

・公爵 /旧皇族と旧王家のスルンダール、ソラミエールの本家に与えられている。

・侯爵 /旧皇族と旧王家以外の貴族に与えられる爵位の中では最高位。

・上級伯

・辺境伯 /大公から与えられる爵位。

・伯爵

・地方伯 /地方貴族の最高位。伯爵と同格とされているが実質的には格下。

・爵士 /一等から五等に分けられる。


★宗教関係


 真地における主要な宗教は2つの系統に分かれる。


●ローディン教

 精道神アマワタルを主神とした精道12神を主要な神に据えた多神教。12神の多くは真地造成に関わった神々とされている。真地最大宗教

 アマワタルの神性を精道神アマワタルと淀神アマオトスとに分けているのが特徴。

 総本山は聖都カチュアにあるワイカ=タンジット大教院。


・フォーン=ローディン真教会/俗称・帝国真教

 ローディン教最大会派。フォーン帝国を中心に信仰されている。

 フォーン帝国皇族・トゥエルリッタ家をアマワタルの血を引く聖なる一族とし、代々の皇帝が真教会の顕主を務める。政教一致。


・真正ローディン源理教団/俗称・源理教団

 ローディン教内で2番目の規模を誇る会派。

 皇族トゥエルリッタ家が精道神アマワタルの末裔であることは認めているものの、その神性は否定。トゥエルリッタ家に都合の良いように教義が置き換えられていると主張している。

トゥエルリッタ家の神性は否定する一方で、エフィオンには神性を認めている。源理教団の影響地域では一定の年齢になるとエフィオン選定の儀式を行う習慣がある。(帝国では3代目皇帝の辺りで廃止されている)


・精道12神一覧


・アマワタル/精道神 二重円環で示される。皇祖神でもある。

・フィレス/命を司る女神 運命の神でもあることから占い師の神とされている。

     

・ディルナー/知恵の神 法と秩序の神

・ヨシアキ/癒しの神

・カルラ/鉱脈の神 旅人の安全を守る神でもある


・ミスティア/美の女神 

・シリィ/戦いの女神

・シドウ/狩猟の神

・アトラ/芸事全般の神

・グイトネル/鍛冶の神 職人の神

・ルフィーネ/商売の女神 結びの女神

・モナ/農耕の女神



●タナム=ナッサンディア (大いなるナッサンドラ)/俗称・天雲信徒団

 ローディン教における精道神アマワタルと淀神アマオトスを1つの神・アラミタマとしているのが特徴。

 開祖はアラミタマ神の息子・ナッサンドラとされている。

 総本山は魁星大院。


 ローディン教が天雲信徒団を嫌うのは、淀みを源とする【天雲法】を使うからである。淀神アマオトスの存在を信じているローディン教からすると、淀みを源として精道法を行使すること自体が忌まわしい、となるのである。

 帝国において天雲信徒団は信教の自由を得ているが、天雲法の行使は禁止されている。


 ※精道神の末裔について

 ローディン教において、精道神の末裔は皇族・トゥエルリッタ家のみである。天雲信徒団では、トゥエルリッタ家の開祖には母親違いの弟がいて、それがナッサンドラであるとなっている。



★エフィオン関係


エフィオン/通常の人間よりも精道率の高い人種のことを指す。精道率が高いために身体能力、精道法の威力が高いなど恵まれた能力を持っている。多くは不老長寿。


エンフィージア/真地造成の際に作られた精道制御に特化した人種。1人1人が絶大な力を有している。彼らの偉業は精道12神の原型となった。エンフィージアと現地人との血が交わり、生まれたのがエフィオンである。


●エフィオン各団体


・セレスティアン=シュヴァリエ (セレスティアードの騎士)/俗称・帝国エフィオン  精道神アマワタルの元に集うエフィオン達。フォーン帝国と友好関係にある。


・ナッサンドラ=アルフェント (ナッサンドラの影)/俗称・アルフェント

淀神アマオトスの元に集うエフィオン達。頭目はシェラスタン。


・フォーテス=ヒンギット (神々の息吹)/俗称・ローディンエフィオン

源理教団に所属するエフィオン達。聖都カチュアにて精道保護などを行っている。



★世界観関係


・真地 /この世界の名称

・精道 /真地をあまねく巡るエネルギーの流れ

・精道法 /精道符を介して精道の力を顕現させるもの。平たく言えば魔法。

・白緑法 (はくろほう) /精道法でも癒しに特化したもの

・天雲法 /精道法の中でも淀みを源としたもののこと。ローディン教において邪法とされるものである。

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