おっさんと令嬢

@atonashi

第1話のんびりする

 おっさんは空を風に揺られながらのんびり過ごしていた。熱気球を思い浮かべて欲しい。まさにあれだ。ただ違うのは、両手を頭の後ろへ、足は組んでいる。完全な昼寝だった。たまの突風にも動じない。寝こけていた。


 風は世界を巡り何処へでも行ける。


 この日、気まぐれな風は辺境の地のとある城のとある部屋へとおっさんを運んだ。

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