転生したら最強の冒険者になっていたのですが

メイ

転生したようなんです

 「ここは一体どこなんだろう……」


 目が覚めるとどこかの家のベッドの上にいた。家の壁を見る限り木造のようだけど……そもそもどうして私こんな所で寝ていたんだろう。

 

 そもそもどうしてこんな世界に来てしまったのか、それすらも分からないけど……曖昧な記憶で、私は一人の女神によって召喚されたようなという記憶だけが微かに残っている。


 それは転生する前のこと……


 それはまだ、私が異世界に飛ぶ前の出来事……


 私は仕事帰り、いつものようにバスに乗り電車に乗ったりして通勤をするのだけど、私が住んでる地域はとても田舎でろくに働けるような場所はなかった。


 その為、田舎から出て都会の会社で働く事を決めてから数ヶ月、思っていた以上に大変な日々を送っていました。

 

 私は社畜として毎日のように仕事をしており、休みは週に2日で当然のように残業が毎日のようにある。仕事もやる事が多く、身に覚えのない事で毎日叱られる。どうしてこんな事になっているのか、それ自体も分からない。


 でも、ただ一つ言えることは……


 地獄。


 こんな人生は嫌だ、早くこんな人生から抜け出したい、でも世の中そんな簡単に抜け出せない。


 よくファンタジー小説やゲームなどにある異世界に行ける事が出来たらなぁっと考えていると、前を見なかった事で階段から滑り落ちてしまい、気がつくと謎の空間にいた。


 そこはまるで天国のような美しい場所で、湖がある。奥の方に行ってみると、下に見えるのは雲のようで、きっと今私が立っているこの島が浮いているんだと気が付いた。


 「私って確か死んだんだよね……?」


 私はそう考えていると、背後から女性の声が聞こえた気がした


「少し前に、あなたは元の世界で亡くなりました」


 急に背後から声を聞こえ、びっくりした急いで後ろを振り返ると誰もいないと思った。でもそれはただ単に身長の関係でいなかった。

 下を見ると、そこには綺麗な青い瞳で、白髪のショート髪の白い羽を生えた幼い女の子が私の事を見ている。


「あっ、今私の事を子供だって思いましたか?」


 確かに思ってしまったけど、この子は私がどうしてこんな所にいるのか、そして元いた世界の事も知ってるって事は、この子はもしや女神様なのかな、背は小さいから天使だったりして……


「いや、思ってないよ〜」


 私は口笛を吹きながらそう言った。


「まぁとにかく、あなた様はここの天界に来る前に階段から転落して亡くなってしまったのです」


 やっぱりここって天界なんだな、階段から落ちて転落死ってなんだか嫌な死に方をしてしまった気がするな……

 という事は私ここからエンマ様の所に行って、天国か地獄か決められないと行けないんだ。


「あなた様にはこれから、異世界に行って新たな人生を送る事が出来ます」


 「えっ、今なんて……」


 "異世界"という言葉を聞いた瞬間に聞き間違いだと思ってしまった。


「あなた様にはこれから、異世界に行きそこから新たな人生を送る事が出来ますが……私と出会った記憶や元いた世界の記憶の大体は覚えていないと思いますが、転生すると共に特典を得られる事が出来ますよ」


異世界に行けると言うのは聞き間違いでは無かった。しかも転生する前に特典を得られるって言っていたけど、一体何の特典を貰おうかな、その世界で生き抜く事が出来るほどの事なら別になんでもいい気がするんだけど……


「なら、出来れば特典として、この世界で生き抜く事ができる程の特典を得たいんですが……」


 私がそう言うと……


「はい、分かりましたがそれで良いんですか、もっとこう……不老不死になりたいとか」


「いや別に、不老不死になりたいなんて思って無いので……」


「分かりました。それとあなた様の名前はこれからライカ・ウォルデムという者の民家の家で目が覚めると思います」


ら、ライカ・ウォルデム、これから異世界に行くと考えるとなんだか不思議な感覚だな、小説でよくある出来事がこれから起きると考えると……


「それと最後に、異世界に行ったあとは覚えていないと思いますが、私の名前はタレイア……これでも花の女神をやっているんですよ」


 め、女神様だったんだ……見た目的に天使なんだと思っててすみませんでした。

 私は思わず女神様の前で土下座をしてしまったのでした

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る