桃色のtallow ~オーガ退治でオーガスム~
巨豆腐心
第1話 鬼退治
1.鬼退治 × セックス
「結構、てこずったわね……」
ボクらの前には、鬼が意識を失い、力なく横たわっていた。
この異世界に棲む鬼は、ボクが知るそれより、どちらかといえば〝精霊〟というものに近い。
頭には角を生やすけれど、身長はボクらより低く、薄い羽衣をまとっていて、外見は天女といっても差し支えない。強力な魔法を用い、人々に徒なす者として退治される立場だ。
「さ、早くやっちゃって」
そういうのは、ボクの傍らにいるケモノ族の少女。一人は剣を手にし、一人は格闘家のようであり、もう一人は杖をもった魔術師だ。
「でも、意識を失っているみたいだし……」
「ちょうどいいじゃない」
冷たくそう言い放たれた。確かにその通りだけれど、人情、道徳心としては中々に受け入れがたい。
「鬼を退治するには、そうするしかないんだから……。早くしてよ。私たち、横をむいているから」
三人の少女たちがくるりと背中をみせる。みんな、尻尾が生えたケモノ族の少女である。この鬼を三人がかりで倒した。そんな負い目もボクの心を萎えさせる。でも、これがボクたちの使命――。
鬼の少女に近づく。まだあどけない顔立ちは、生まれてからそれほど時間が経っていないからだろう。
羽衣のような薄衣は巫女のような直垂で、袴が赤い。だから彼女は赤鬼、肌の色ではなく、着物の色でそう区別される。
その合わせに手を挿しこんで、ゆっくりと肩から外していく。内には肌着も着けておらず、するりと露わになった肩は白さが目立つ。透けるようなそれはまさに天女のようだ。
着付けに邪魔となるはずの二つの膨らみは、ほとんどない。するりと帯のところまで剥くと、露わとなったその先端には、桜よりも白に近い薄さをした、花蕾のような突起がある。
ボクは中指と、人差し指の腹をつかって、ゆっくりとその蕾に刺激を与える。目覚めないように優しく、かといって刺激が加わるように強く、力を加減しつつ少しずつその頂きへと尾根を巡らせていく。
摩擦が加わり、そこだけが春の目覚めを迎えようとするかのように、蕾が花開く前のようにぷっくりと膨れ、硬くなってきた。
そうして反発力を増したそこを覆い隠すよう、大きく口を開けてそれをふくむ。周りから回すように舌を這わせていくと、反発してくりん、くりんとその位置を変え、絡みついてくるようだ。
余った左手は、彼女の袴をしばる紐を外しにかかる。でも、片手では中々上手くいかず、仕方なく両手でそれにとりかかった。
帯を解くと、上の着物もほどけて、体の脇へと滑り落ちた。ただ、腰ひもを外しただけでは、袴は外せない。腰をもちあげて、ずり下ろさないといけないのだ。両手をお尻の下にそっと挿しこむ。柔らかく、張りのある尻ほっぺが直接、手の平に乗る形となり、思わずぎゅっとしたくなる。
誘惑と戦いながら、注意深く袴を下ろすことに成功した。
最後までのこった着物の裾が、はらりと落ちたとき、薄いピンク色の肌着が、彼女の大切なところを覆っているのに気づく。
下だけはこうして下着を身に着けるのは、服でこすれるという以上に、幼さを感じさせるものだ。
より肌と密着したそれを外すには、指を下からそっと挿しこみ、押し広げ、下着と肌との接触面積を減らして、慎重に引き下げるしかない。
こんな鬼畜の所業ばかりが上手くなった。
まだつるんとして、子供みたいなそこが露わとなり、ボクも若干の躊躇いと、戸惑いがある。
でも鬼を退治するためには、ここで躊躇するわけにはいかない。まだ誰も入ったことのない戸を押し開かないといけない。
今度は右の中指と、人差し指の腹で、その淵をなぞるようにして谷へと下っていく道を辿る。
その間に、口はさっきと逆の胸へと、左手はまだボクの唾液で湿り気のある彼女の右胸を刺激する。
無理やり……は厳につつしまないといけない。優しくそこに刺激を加え、少しずつもっと強い刺激がかかることに慣れさせる。
指が彼女の中へ、中へと入っていく。そこに彼女の温かさと、やや湿り気を帯びてきたことを感じ、準備ができてきた……そう思った。
でも、そうやって刺激が増えたことで、鬼の少女も「う、う~ん……」と、目を覚ましてしまった。
「い、嫌~ッ⁉」
目覚めるやいなや、耳をつんざくほどの叫びを、鬼の少女は上げた。周りにいたケモノ族の少女たちも、慌てて彼女の体を抑えつけ、ボクを手伝おうとする。ボクもこうなったら覚悟を決めた。足の間においた体を前進させ、全身をつかって一気に彼女の中へと喰い込ませた。
「痛い! 痛い! 嫌~ッ‼」
暴れようとするけれど、ケモノ族の少女たちに抑えられ、鬼の少女は涙を流しつつ抵抗する。でも、ボクは腰を止めることなく、彼女の奥へ、奥へと、より深くつながろうとする。
そのうち、鬼の少女は涙を流しつつも、その表情が和らいできた。律動に合わせて小さく「う……。う……」と、声を漏らすようにもなってきた。
どうやら、上手くいったようだ。ボクは腰をつかいながらも、手を彼女のまだ膨らみかけてすらいないそこに置き、丁寧にまわすようにして揉む。
ケモノ族の少女たちも、もう手を放していた。鬼の少女は目を閉じて、笑みすら浮かべて受け入れつつ、ボクの首へと手を伸ばしてきた。手を後ろにまわし、ボクの顔を引き寄せる。
彼女が小さいので、入れっ放しでも顔がとどく。そのまま唇を重ねると、鬼の少女は舌まで入れてきて、ボクの唾液すら舐めとろうとしてくる。
頭を固定されているので、腰はつかえないけれど、中でその居所を少しずつ変えるように腰をずらし、彼女が気持ちよくなってくれる場所をさがす。
「んふ……♥」
ボクの先が何かにふれるのと同時に、彼女が唇を重ねながら、そう吐息を漏らしたのに気づく。
ここだ! ボクは唇を放すと、激しく彼女を責めたてる。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁッ! あぁッ‼」
彼女はイッた。そして、その体が融けるようにして消えていった。
「鬼退治、完了ね」
ピンと立ったケモノ耳をもつ少女が、そう呟く。鬼の少女はその姿形が、それこそ服とともにすっかり消えてしまった。
そうなると、下半身を露出するマヌケなボクが残される。しかもケモノ族の少女たちが周りにいるのだ。ボクもいそいそとそれをしまう。
「また、余計な手伝いをさせて! ホント、下手くそなんだから!」
顔の横に、丸い耳をつけたケモノ族の少女にそういわれ、ボクも自信をなくしそうだ。
そう、この世界での鬼退治とは、少女をイカせること。ボクはその鬼を退治する冒険者をしていた。
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