《資-1》登場人物・用語集①〖起〗 (230505改稿)

【起-1】《ドリー》

 ドリー・オーケリー・デイビス。

 身長は160cm、細見のシルエット。16才、6月生まれ。高校1年。

 赤い少し癖毛のショートカットの髪。少し気が強そうな大きな瞳。そばかすが散って、ちょっと上を向いた小さな鼻。微笑むように弧を描く薄めの唇。

能力:人以外の生き物の感情が判る。


【起-1】《フラウ》

 蜜蜂。ドリーの友達。


【起-1】《ケンノビ》

 ケンノビ・オーケリー・デイビス。

 背格好は痩せ型身長は170cm程度。15歳、12月の誕生日で16才。少しボサボサ気味の黒髪。目は細めで、鼻が高い。黒縁の眼鏡を掛けている。笑うと笑窪が浮かぶ。どちらかと言えば地味だが、暗くはない。座っていると、左足の貧乏ゆすりが止まらない。教室では、よく男友達とじゃれている姿を見かける。右手の手のひらに酷い火傷の跡が残っている。

ギフト:機械にYES・NOの2択の質問をすることが出来る。質問したい機械に左手を翳すと手のひらから、ぼんやりと薄い青い光が照らされる。それから機械に質問をすると、その質問が正しいときには、青い光が濃くなり、誤っているときには赤みを帯びた色に変化する。


【起-1】《サンディ》

 サンディ・ガルシア。

 背が高くて痩せ型の熱心な歴史の教師。生まれはルナシティ。背は、180cm。手足が長くひょろりとしている。顔は面長で、どちらかと言うとハンサムで愛嬌のある顔立ちをしている。髪はくすんだ金髪で、肩まで届く長さ、緩くウェーブが掛かっている。27歳。身だしなみや世間体には気を使わない。生徒を弟や妹のような優しい目で見る。

 4月からサカモト総合高等学校へ異動してきた。ルナシティの屈指の大学を首席で卒業し、大学院に在学しながら付属高校の講師を務めていた。ただ、自分の研究テーマを、現地で自分の目で確かめて前に進めたいという思いを抑えきれず、大学院を休学し、エウレカの教員試験を受けて、サカモト総合高等学校に臨時教師としてやってきた。

ギフト:なし(サンディは、ルナシティ生まれのため能力なし)。


【起-1】《レイラ・サカモト》

 2人目の英雄。2127年誕生、2160年没(33歳)。

 腰まで届く漆黒の髪。意思の強そうな青い瞳。

 細身のシルエットでいながら、抜群のスタイル。

 胸を張って、相手の目を見ながら力強く話す。


 ①初めてのギフト能力保持者。3つのギフト持ちはその後も現れていない。

 ②初めて、スカルドラゴンを倒した。

 ③太陽系外生物と意思疎通を行い(木製音階)、人類にオーバーテクノロジーをもたらした。ディメンションダイブや、ライディン鋼など。

 ④地球・ルナシティと交渉し、無戦闘・無血で、火星と小惑星の自治を守った。

 ⑤人類の新しいパートナーとして、犬族・猫族を創造した。


 13歳のときに、マヌエル(105歳)と出会う。

 16歳のときに、レイラからマヌエル(108歳)にプロポーズして結婚。

 28歳のときに、マヌエル(120歳)を見送る。

 33歳のときに、暗殺される。


【起-1】《オーケリー・デイビス》

 マヌエル・ガルシア・オーケリー・デイビス。

 1人目の英雄。ルナシティ独立戦争の最大の功労者。小惑星・火星への移民計画を主導し・実行した立役者。

 2075年独立戦争開始した時で40歳。2127年エウレカに到着した時で92歳。

2155年120歳で没。

 男性。作業中の事故で左手は肘から先はなく、12本の作業用人工腕を使う。銀髪の角刈り。身体は逞しく、身長は175cm。筋肉質で厳つい印象。

 独立戦争開始時は、ルナシティで一番の計算機技術者として、ルナシティ行政府を相手に事業を営む個人事業主だった。

 独立戦争では、ルナシティ暫定政府の防衛大臣を務めた。月から地球へ100トンを超える岩を射出する「ハードロック・オペレーション」を立案・実行し、当時の世界連邦から実質的な独立を勝ち取った。

 2090年ルナシティ政府が親地球寄りになると戦争犯罪を問われ、2095年(60歳)から20年間(~2115年)自宅監禁処置を受けた。

 2125年ルナシティ政府から依頼を受け、移民団「栄光のルナシティ号」に団長として乗船し、小惑星帯に向けて出発。2127年に火星ラグランジェ点に到着し、小惑星エウレカを拠点に定める。

 晩年は引退して養子を取り、船乗り相手の雑貨屋を営みながら穏やかな余生を過ごした。


【起-1】〈木星音階〉

 木星からレイラに届いた音。本来人には聞こえない電子波の一種。レイラの頭の中に響くように聞こえた。最初は小さなトーン音が途切れるように聞こえて、段々シンプルなメロディに聞こえるようになった。このシンプルなメロディの意味は、「私の声が聞こえる者はいるか」だった。木星から聞こえるメロディはテンポが早く複雑化していき、それを聞いて理解できるようになるまで3年、レイラ側が意思を伝えるようになるまで2年かかったという。木星音階で得た知識を基に、レイラは数々のオーバーテクノロジーを人類にもたらした。


【起-1】《エウレカ》

 5261 Eureka 火星周回軌道上、ラグランジュ点に浮かぶトロヤ群小惑星。

全長が110km、全高と全幅が60kmの小惑星で、巨大な猪が伏せているような形をしている。深宇宙方向に向かって顔を向け、太陽方向に尾を向けている。背中の部分には、太陽光発電パネルが大量に設置されて、太陽光が反射して光っている。太陽光パネルが、尾の方向に向けて立てられており、体毛を逆立てているように見えるので、「アングリーボア(怒れる猪)」と呼ぶ者もいる。口から胸にかけて、直径7.5km奥行11kmの造船ドッグゲートがある。胸の辺りに、ブラスターギルドがあり、その後ろにドッグ従業員とブラスターが住む旧市街のガンシティがある。腹の下の辺りに、スペースコロニー〈ハヤブサ〉が浮かんでいる。


【起-1】《ハヤブサ》

 エウレカの胸の下に位置している。カーブとストレートが組み合わさったほぼ楕円形(陸上競技用トラック)のような形の人工建造物。楕円形の平面構造物に、円筒形のスペースコロニーが長手方向に向かって2基並列に配置されいる。また、楕円形の平面構造物の短手方向を、2本のガードが虹のようにスペースコロニーを跨ぐようにぐるりと取り囲んでいる。いたるところに、対艦用のレーザー砲台が配置され、別名「ハリネズミ」とも呼ばれる。


 長手方向は40kmの長さ。長手方向の一方が、深宇宙方向に向かって、もう片方が太陽方向に向かって伸びている。深宇宙方向方向側を「北ポート」、太陽方向側を「南ターミナル」と呼ぶ。短手方向は、30kmの長さ。短手方向の2辺を「東サイド」「西サイド」と呼ぶ。


「居住区」:「北ポート」から「南ポート」に向けてスペースコロニーが2基並列で配置されている。コロニーの全長は30km、全経6.5km。コロニーは密閉型で、その内部は、空洞ではなく、15階層から成る重層構造になっている。重力を発生させるために110秒で1回転している。


「工業区」:スペースコロニー2基に挟まれたエリアは、レアメタル類の鉱石類を精製・製鉄するプラントが建ち並んでいる。「北ポート」から原料となる鉱石を入れて、製造過程を経て、「南ターミナル」から出荷する。


「北ポート」:小惑星帯から採掘された鉱石類を、荷揚げするための港施設。採掘プラットフォームからの輸送船や、ドリルシップが荷下ろしを行う。鉱石を品質ランク別に仕分けしたり、買取りを行う施設も含む。


「西サイド」:一時下船した船員向けの飲食店・宿屋・商店などが数多くある歓楽街がある。また、簡易的な修理や補給を行う設備屋・整備屋・改造カスタム屋が並ぶ設備屋街もあり、「マヌエル・ジャンク・ショップ」もこの一角にある。


「東サイド」:「ファイブスター」の支社をはじめ、比較的大きな会社の事務所・営業所が建ち並ぶオフィス街。ドリルショップや、パワードスーツ、ライディン鋼の研究・開発・製造、販売も「東サイド」で行っている。


「南ターミナル」:火星やルナシティからの定期旅客船の発着や、工業区から出荷された商品をルナシティや地球に運ぶ輸送船の発着するエリア。一時来訪者向けの商業施設・滞在施設がある。


「アーチ」:ハヤブサの短手方向をぐるりと囲む2本のループ状の構造物。スペースコロニーを守るガードの役割があり、対艦用砲台が多数設置されている。また、農業区域でもある。水耕栽培により農作物の栽培や、人工肉の育成を行っている。「北ポート」側のアーチを「北アーチ」、南ターミナル側のアーチを「南アーチ」と呼ぶ。


「南北線」:「北ポート」と「南ターミナル」を、スペースコロニーの中心軸の部分を走行して繋ぐ鉄道。


「東西線」:「北アーチ」と「南アーチ」を使って、スペースコロニーに分断された短手方向の人の往来を繋ぐ鉄道。


「北ポート―ガンシティ線」:エウレカ内にある旧市街のガンシティに行くための鉄道。元々は、エウレカで採掘したスペースコロニー建設のための資材を運ぶための貨物線。「北ポート」発の単線。一般市民がハヤブサに移住してしまったため、〈ブラスター〉と造船ドッグの街になってしまっている。乗降客が少なく、朝夕20分に1本、昼は1時間に1本の単線となっている。


【起-1】〈火星〉

 太陽から地球までの距離は1AU= 149597870700 m、太陽から火星までの距離は1.666AU。1日の長さは地球と同じ24時間。太陽の周りを1周回る期間は686.980 日。フォボスとダイモスという小さくて不規則な形をした2つの月がある。


【起-2】〈魔術師の巣〉

 〈マニエル・ジャンク・ショップ〉の備品置き場だった部屋。約80年前にピットに改装されたが、長らく使われておらず、部屋の存在は忘れられていた。ケンノビが10才の時に見つけた。そこには、ビニールシートに覆われて、埃の積もったぺリル号があった。それ以来、ケンノビとドリーが入り浸り、2人の秘密基地となっている。部屋の名前は、ケンノビがこの部屋を見つけたときに外した押し上げ戸に「魔術師の巣」と書いてあったことから、そのまま名前になった。

 部屋の大きさは、約20m四方。部屋半分には、小型宇宙艇用のリフトがあり、ぺリル号が鎮座している。残りの半分は、沢山の剥き出しの部品が置かれた錆の入ったスチール棚、年季の入ったPCが乗ったデスクと椅子(2脚)、2つの支柱に吊るされたハンモック、などがある。

 部屋のくすんだ壁には、沢山の工具が掛けられたハンキングボード、工程表や、ポスターがピン止めされているコルクボードが貼ってある。

 PPタイルの床の上には、工具箱が置いてあり、上蓋が開けっ放しで、溢れんばかりの工具や、細かな部品、ケーブルが入っている。

 部屋の端っこに床が四角い穴が開いていて、押し上げ戸が乗っている。下の階からははしご使って出入りする。


【起-2】《ぺリル号》

 長さ10m幅7m高さ5mの古ぼけた黄色の四角い〈ポーター〉。平面を組み合わせて作ったようなゴツゴツとしたシルエット。ジープを粗いポリゴンで作った感じ。


【起-2】〈ポーター〉

 小型の軽貨物運搬用の近距離移動用宇宙船。長さ10m幅7m高さ5m程度のものが多い。ハヤブサ周辺でのメンテ作業や、軽貨物配達など、便利な日常の足。現代の軽トラのイメージ。


【起-2】《ローラ》

 ローラ・オーケリー・デイビス。 

 ドリーとケンノビの義理の母親。スティーブンの実母。45歳女性。身長は170cmで大柄・筋肉質・グラマラスなタイプ。背中まで伸びた赤髪。大きく緩やかにカールしている。顔立ちは、綺麗と言うよりかはハッキリとした印象を受ける。鼻が高く、目と口は大きい。昔はA級の〈ブラスター〉で「赤い魔女」と呼ばれた。〈ブラスター・ギルド〉のギルドマスターを務めていた。現在は現役を引退し、父から受け継いだ〈マニエル・ジャンク・ショップ〉を、船乗り相手に営んでいる。

ギフト:10秒間を上限に、3倍速く動ける。


【起-2】〈マヌエル・ジャンク・ショップ〉

 ケンノビの曾祖父のマヌエルが現役引退後、孤児のジェイクを引き取り、採掘船乗員向けの雑貨店を開業した。開業当時から、中古部品備品・雑貨・食料品を売る店だったが、小型宇宙艇の法定点検・簡単な部品交換・整備が行えるピットエリア(リフトが4台ある)を設けていたのが特徴だった。

 当時、エウレカではほとんどの人が貧しく、金額的に手の届く小型宇宙艇を使ってエウレカの採掘を行っていた。結果、手頃な価格でメンテが行えるピットエリアが人気を博し、リフトがいつも満員御礼状態になった。そこで、ピットエリアの上の階の備品庫を潰して、5台目用のピットエリアを増設した。実際に増設したリフトを使ってみると、小型宇宙艇の出し入れの際には、下の階のピッドを空にする必要があり、割合早い時期に使われなくなった。


【起-2】〈ブラスター〉

 発破作業者の意味。小惑星の鉱物採掘作業時の爆発物取扱い技術者のことを指した。その後、爆発物の他、危険物取扱い他、雑多な仕事を引き受けるようになった。

現在では、危険を伴う何でも屋のイメージが強い。業務内容は、危険物取扱処理、護衛、運び屋、スカルドラゴン討伐も含まれる。


【起-2】〈ブラスター・ギルド〉

 ブラスターの業界団体であり、一歩間違えば危険人物扱いされるブラスターの教育・啓蒙・管理・保護を行う。ブラスターのランクの付与・剥奪権限も持つ。ギルドの窓口業務としては、①クライアントからのクエスト受付、②ブラスターへのクエスト斡旋、③クエスト報酬管理(回収と支払い)など。


【起-2】〈ジェネレーター〉

 宇宙船のメインエンジン。発電機。核融合炉の一種。


【起-2】《ジェイク》

 ジェイク・オーケリー・デイビス。

 ローラの父、ドリーとケンノビとスティーブンの祖父。年齢は70才。頭は剥げて、顎髭をたくわえて、肩と腕は逞しく、指もゴツゴツしていて、ビール腹で、足が短い。眼は細目で、団子鼻で、口はニヤリと笑っていることが多い。

ギフト:不明


【起-2】《スカルドラゴン》

 白いドラゴンのシルエット。角の生えた爬虫類の頭、タツノオトシゴのような硬い外骨格に覆われた銅に、小ぶりの両腕と、対照的に逞しい逆関節の脚を持つ。角の数は、1本から8本まで種類があり、数が増えるほど力が強くなる。5本角以上になると、翼のような形の光の粉を発する器官を持っている。

 次元震のときに現れるため、次元の異なる世界の生物と考えられている。

 スカルドラゴンが出現する際、青い波打つ光の向こうから現れる。その向こうは異次元だと考えられている。人類の武器や弾丸は、この青い波打つ光に触れると勢いを失ってしまって、スカルドラゴンには届かない。

 スカルドラゴンの物理攻撃、顎から吐く青白い炎は人類の従来防御を簡単に貫通する。

 スカルドラゴンは、こちらの次元に出現中に死亡すると、外骨格のみ残し、その中身は消滅してしまう。この外骨格に特殊な化学処理を行なって、レアメタルに添加して合金とすることで、スカルドラゴンに届く武器を作ることが出来る。


【起-2】《海坊主》

 スキンヘッドで一際目立つ大男。年齢は、40代後半。身長は2mを超える。筋骨隆々で、頬に傷跡がある。〈ドリルシップ〉竜神丸のオーナー兼パイロット。ローラが現役のときのチームメンバーだった。

 ローラが引退した後、スティーブンが一人前になるまで、スティーブンの教育係兼補佐役をしていた。スティーブンとエミリーに対しては、師匠として愛情を持って見守っている。現在は、オーナー船長として、有望な若手ブラスターチームに船を提供しながら、後進の育成に取り組んでいる。

ギフト:ぶちかまし。体当たりの効力が10倍。


【起-2】《スティーブン》

 スティーブン・オーケリー・デイビス。

 ドリーとケンノビの優しい兄。ローラの実子。年齢は28歳。身長175cm。痩せ型・筋肉質。長めの白髪(横と後ろは刈上げ)を後ろで束ねている。甘いマスク。性格も良い。

 ブラスター・ギルドの4代目ギルドマスターだが、親の七光りではなく、実力で勝ち取ったもの。ブラスターのランクはAランク。今は休止中のAランクチーム「白い狼」のリーダーであり、海坊主とエミリーはそのメンバー。

 エミリーから受ける好意は嬉しいし、スティーブンもエミリーに好意を持っている。ただ、人族と犬族の種族差があり、エミリーの幸せのためには、犬族同士の結婚が良いと思っている。

ギフト:不明


【起-2】《エミリー》

 エミリー・ハドソン。

 金色の犬族の美女。髪の毛はボブにして、健康的な色気を感じさせる。出来る女性と言った感じ。

 金色の犬族の美女。髪の毛はボブにして、健康的な色気を感じさせる。出来る女性と言った感じ。

ギフト:不明


【起-2】《プラットフォーム》

 小惑星からレアメタルを掘削・生産するために必要な労働者や機械類を収容する、小惑星に接して設置される規模の大きい精製プラントのこと。ある程度の埋蔵量が見込める小惑星まで、精製プラント自体を移動して、現地生産を行う。

 概ね500m四方の正方形をしており、移動の際は両枠を輸送艦で挟んで、移動することが多い。

 現代で言えば海洋プラットフォーム、浮島式で移動可動なプラント。


【起-3】〈ハンガー・ベイ〉

 定期旅客便・輸送船・ドリルシップ等の乗り物の発着・警備な修理・燃料補給に使用される施設・格納庫。


【起-3】《ドリルシップ》

 元々は、個人の鉱物採掘者が運用していた採掘作業船。採掘事業者が、個人から法人にシフトし、より大型のプラットフォームを使用することにより廃れた。

 現在は、個人所有の汎用用途の中型宇宙船の総称であるが、ブラスターが使用する狭義のドリルシップは、下記の特徴を持つ。。

①ラム(雷角)を持ち、ディメンションダイブが可能。

②採掘した鉱石を収納する大型コンテナを複数標準で搭載している。

③採掘現場とドリルシップの間で資材を運搬するため、ポーターを搭載している。

④護衛や戦闘を主とするブラスターは、船首と船尾に37㎜カノン砲を装備し、

 大型コンテナを、パワードスーツの格納庫として使うことが多い。


【起-3】〈乗降用ターミナル〉

 乗降用ターミナルは、旅客用と軍用とブラスター・ギルド用の3種類がある。

 ハンガー・ベイに接舷した宇宙船に乗り込むための一時待機場所。


【起-3】〈ボーディングブリッジ〉

 乗降用ターミナルから、宇宙船のエアロックまでを繋ぐ、ブリッジ機構。


【起-3】〈メインクラスター〉〈クラスター〉

 イオンエンジンの一種。ホールクラスター。


【起-3】〈ディメンションダイブ〉

 ショートカット航法の一種。宇宙空間に無理やり穴を開けて入り込み、異次元を通り抜け、離れた場所の宇宙空間に穴を開けて出てくる。〈ラム(雷角)〉を、極低温に維持しつつ、一定の電力を流して、かつ一定の速度に到達したときに作用する。

 穴に入り込むときの船首の向き、船舶の総質量、ラム(雷角)に流す電力の量、穴に入るときの速度によって、どの方向に、どれだけの距離をディメンションダイブ可能か予測可能。

 制限といては、ドリルシップ程度の大きさの船でしか可能でないこと。輸送船などの大型船舶は、通常航行を行うことになる。


【起-3】〈ラム(衝角)〉

 船首に取り付けられた鋭角に飛び出した角のような部分。〈ライディン鋼〉により出来ている。ディメンションダイブに必須な部品。


【起-3】〈ライディン鋼〉

 スカルドラゴンの外骨格に特殊な化学処理をした物質と、レアメタルとの合金。

 ラム(衝角)か、パワードスーツの外殻、対スカルドラゴン用徹甲弾に使用される。


【起-3】〈ウェイポイント〉

 宇宙空間を航行する宇宙船が、どこに自分が居るかを知るため仕組み。主に、宇宙船が多く使う航路に、ウェイポイントが複数設置され、それぞれ固有のポイント名を持ち、固有のビーコンを発信している。宇宙船は、それぞれのビーコンと、自社の距離を知ることで、自分の船が現在どこにいるか知ることができる。


【起-3】〈パワードスーツ〉

 元々は、採掘時の作業補助用外骨格パワードウェアが元。

 スカルドラゴンに、人類の銃器が効かない状況で、ライディン鋼を使ったシェルターが最初に作られ、次に、ライディン鋼を使った装甲で覆った戦闘用外骨格パワードスーツが作られた。まだまだライディン鋼は高価で、ライデン鋼を使ったパワードスーツや、ライディン鋼を使った迫撃砲は一般的に普及していない。

 4mのスカルドラゴンと肉弾戦を行うため、機体の大きさは4m級で、人が潜り込んで「パワードスーツを着て」操作するタイプ。


【起-5】《ロゼッタ》

 ロゼッタ・ナイトウェイ

 腰まで伸ばした金髪と青い目の少女。16才。身長165cm。スタイルも顔の作りも非の打ちどころのない美少女。気が強く、癇癪持ち、根は優しい女の子。英雄レイラ・サカモトの生まれ変わりと言われている。


【起-5】《ファイブスター》

 ルナ・ファイブ、ファイブ・カンパニーズとも言われる企業連合体。ルナシティ資本の5大企業が、エウレカへの移民事業に膨大な投資をしたと言われる。投資の見返りに、200年に渡るレアメタル事業の優先取り扱い権を得たため、何らかの裏取引があったと噂される。当時の資料を見ると、誰も移民事業が成功すると信じておらず、各社投資の予定は無かった。無名の大株主が議決権を使って経営陣を入れ替えて、強硬に投資を決定したとの記録が残っている。

 現在は、エウレカで上げる収益がルナシティで上げる収益を大幅に超えており、実質的にルナシティ側からの影響を排除し独立採算で事業を行っている。


【起-5】《シバ》

 英雄のシモベの1体。異次元生物。体長30cm程度の黒猫の形を取っていることが多い。本人曰く、今は分離していて縮んでいるからこのサイズだが、結合して大きくなったら黒豹くらいのすっごいサイズになるとのこと。本来はアメーバ状の生物で、色は変えられないが、どんな形にでも変化できる。本人は、「ニチアサで、異世界から来て異世界側の都合で主人公を勝手に勇者に仕立て上げて戦わせる妖精さんと、やっていることが似てる」と言われることを凄く嫌がっている。


【起-5】《R-EOSPW》

 操船支援ロボット。現役では存在しないぐらい古いタイプ。高さは80cm程度、カメラのような視覚センサーが付いた半円級の頭部に、直径70cmの寸胴の胴体が続いている。胴体には、細いマニピュレーターが2本付いて、足元は階段も登れるタイプのキャタピラが付いている。



シールド

シールドセル

コックピットブロック

生命維持装置

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