主人公補生マシマシ太郎〜俺が最弱能力を使いこなせないとでも?〜
3two−
プロローグ
――ドクンドクン
心臓の鼓動が早くなるのを感じる
――ズキンズキン
体中から血が溢れ出るのを感じる
「俺のヒロインから、手を離せ…」
「な~にもできないやつがぁ!何を言ってる!!」
「うっせぇ…」
グサッ!彼の手には自ら刺したナイフが貫通していた
「な!…とうとうおかしくなったか!?」
「そうかもしれねぇなぁ゛」
あの男から貰った薬を飲んでいなかったら痛みには耐えられなかっただろう
大量の血で赤く染まった手で、指の間にナイフを通し精一杯拳を握り、拳を思い切り地面へ叩きつけた。
無造作に刺さったナイフを引き抜いた――手の甲の傷口から、指の間から滲み出た血が手を伝い
――地へ触れた
――その瞬間、彼の周りに、ザザザザッ!と紅に染まる巨体な牙のようなものが彼の背中を勢いよく相手に向かって覆う
「な!?そんなバカげた能力!見たことことがないぞ!!」
「そりぁ、俺だけが持てるバカげてて…残酷な能力だからな…!」
彼の能力はそう――『
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