第31話 変態、強烈な衝撃に襲われて記憶オワタ

きょうあったこと にねんさんくみ さらしななつき


きょうは学校にいったらみんなにへこへこされました。

へこへこされるのはやりにくいので、ふつうにして、でも、にがてだからよらないでと言いました。

いじめとかまじやめたらいいのになあ、と思いました。


そのあと、おさななじみのりりちゃんに会いました。

りりちゃんも仲なおりしたそうだったけど、ぶっちゃけししゅんき男子のもろさははんぱないので、できそうにありませんでした。


そのあと、えんじょうがきました。

ていがくなのに変だなあ、と思ってたら、ぼくにしかえしをしにきたと言いました。

しかえしもなにもじぶんがわるいのに変だなあとぼくは思いました。


そのあと、えんじょうをぼっこぼこにしました。

しゃかいてきまっさつもされてしまいました。

SNSでわるいことをしてはいけないなあと思いました。


そのあと、おねえちゃんといもうとが来ました。

二人はえんじょうをつれていこうとしていたので、ぼくは『あぶない』と言うと、二人は『だいじょうぶだよ』と言いました。

ぼくはえんじょうに言ったのに変だなあ、と思いました。


そのあと、二人はかえってきました。

えんじょうはかえってきませんでした。

ぼくは『だいじょうぶ?』ときくと、二人は『だいじょうぶだよ』とわらいながら言いました。

ぼくはえんじょうのことを言ったのに変だなあ、と思いました。


そのあと、家にかえってごはんたべることにしました。

きょうはバーベキューにしようとおねえちゃんがいいました。

バーベキューは好きなのでうれしいなあ、と思いました。


おねえちゃんはたかいお肉をいっぱいかいました。

でも、ぼくはしんぱいだったので『だいじょうぶ?』とききました。

おねえちゃんは『りんじしゅうにゅうがはいるからだいじょうぶ』と言いました。

りんじしゅうにゅうがはいるなんてよかったなあ、とぼくは思いました。


家にかえるとバーベキューをしました。

焼くのはぼくのかかりでした。

いもうとはしゃしんがかりでした。

いもうとはあせをすごくかいたぼくのしゃしんをいっぱいとるので、『やめてよ』と言いました。

いもうとはむごんでとりつづけました。

ぼくはすごいしゅうちゅうりょくだなあ、と思いました。

おねえちゃんはあせをふくかかりでした。

焼くかかりがぼくだったので、おねえちゃんはいっぱいあせをふいてくれました。

いっぱいふいてくれてたので、ふくの中もふこうとしてくれました。でも、ぼくははずかしかったので『やめてよ』と言いました。

おねえちゃんはむごんでふきつづけました。

ぼくはすごいしゅうちゅうりょくだなあ、と思いました。

おねえちゃんはふいたタオルをふくろにいれてしっかりくちをしめていました。

ぼくはくさかったのかなあと思って、『じぶんであらうよ』と言いました。

おねえちゃんはむごんでどこかにもっていきました。

ぼくはすごいしゅうちゅうりょくだなあ、と思いました。


バーベキューはとてもおいしかったです。

いもうとはずっとこちらにカメラをむけていたし、おねえちゃんはぼくがたべおわったくしをずっとふくろに一本ずついれてかたづけてくれていたので、ぼくがいちばんたべました。


「ありがとう」と二人にいわれました。

ぼくはなにもしてないのに、なにもしてないのに、変だなあ、とほんと変だなあ、と思いました。


おふろのきおくはありません。


よる、ねているとおねえちゃんといもうとがやってくるゆめを見ました。

ふたりはぼくのベッドに入ってきました。

おねえちゃんはまくらをさわってなにかをあつめていました。

まくらにはぬけげくらいしかないのに変だなあと思いました。

いもうとはずっとカメラをとってました。

シャッター音をけさずにとっていたのでもうかくすきがないんだなあ、変だなあ、と思いました。

なんでベッドでさんにんでねてるのかなあ、変だなあ、と思いました。

もうひとつのベッドでねればいいのに変だなあ、と思いました。

おねえちゃんがなにかをろくおんしてて変だなあ、と思いました。

いもうとがぼくのパーツをとりはじめて変だなあ、と思いました。

ふたりがぱんつを……変だなあと思いました。

ぱんつはまもりました。


ゆめから目をそらしてぼくはいのりました。

あしたはおとうさんとおかあさんがかえってきます。

すこしでも変なことがなくなるといいなあ、と思いました。

でも、おとうさんもおかあさんも変だから、むりかなあ、と思いました。

目をあけると、おねえちゃんといもうとのにくしょくどうぶつのようなかおがありました。

そのあとのきおくは、おもいだせません。ありません。

かみさま、けしてください。

あ、いっせんはこえてません。

あるいみこえたなあとは、おもいますがこえてません。

だから、かみさま、きおくをけしてください。


あしたは、へんたいな日じゃないといいなあ、と思いました。

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