(01)拷問な退屈時間


(01)拷問な退屈時間 [エッセイ?]


 病院って、なんでこんなに疲れるのだろう。


 そもそも此処は総合病院で、患者数が多いのは、故に待たされるのはわかっている。

 でも閉鎖空間で大人数で、ただ座っている2時間とか、重労働並みに疲弊する。映画館でシネマと洒落こむ2時間は楽しいのだから、病院側でVRの貸出とかしてくれないだろうか。いやVRだと髪型や化粧が崩れるから、眼鏡タイプで網膜に直接投影されるっていうスマートグラスを希望する。

 自分で買えって言われるか。高いから買わんが。

 せめてフードコートで渡される配膳の呼出しベルみたいなモノで、何処かで寛いでいても受診5分前には知らせてくれるシステムとかないんか。スマフォ全盛時代だからアプリと病院システムリンクさせてメッセージ通知、とか出来そうやろ。

 あ、だめ。疲労で思考に地が出てきた。

 予約? 予約ならしてある。予約している時間からもう2時間経過しているわけで。時間ギリなんかで来ないから、余裕の30分前として、2時間半、もちろん家の玄関出たら病院ではないから移動時間も含めると……考えたくない。


 先生はねぇ、とても優しくて丁寧で、事務員さんも早足で動き回っている看護師さん達も気遣い細かくて。前回に気分悪くなって俯いていたら、すぐに気付いて処置室のベッドに寝かされ、冷汗かいて脈が速かったらしく、医師が来て点滴してくれた。今回も受付段階で「気分悪くなったら言って下さいね」と労わられたし、1時間前も「混んでてゴメンね。大丈夫?」声かけてくれたし。

 うん、今日の体調は大丈夫。

 2時間待ちはいい加減に疲れ果てているけど。


 まぁ諸々のグダグダあるが、要は有意義な暇潰しは自分で対処しろと。

 簡単な処では読書とかだが、残念ながら趣味の偏りにより人前で読める本がない。それなら電子図書だろうが、高くて(以下略)

 なんぞサイエンス(発電とかナノマシン医療とか)に嵌っていると朝から晩まで調べまくっているが、今はないし。音楽とかは、呼出しに気付けないと嫌だし、音楽媒体を持ち歩いていないのでスマフォのYouTubeとかだと通信費が高(以下略)

 ズボラとケチを両立するのは難しい。


 などと煩悩を巡らせていると、受診番号が呼ばれた。

 ようやく呪縛から解放される。ただ問診次第では追加の検査が発生するかもで、無事に終わっても会計待ちやら薬局やらでまだまだ帰宅は程遠く。

 早く病気治せというコトだよね、極論は。


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