第五回 太古より繋がる神秘の空間

皆様、いかがお過ごしでしょうか。


2023年7月、酷暑ですね。

めちゃくそ暑い、暑すぎる。


というわけで(?)今回も岐阜旅、始めましょう。


岐阜県には、大まかに5つの地域がある、とは第一回で触れております。

で、今回はその中で最大の版図を持つ地域へ突撃してきました。


そう、岐阜県の北部全域を支配する、飛騨ひだ地方です!


いやまあ、別に戦国時代じゃ無いから普通に行けるんですけどね。


で、大前提として、私は現在は愛知県西部に居住しております。

つまり、飛騨地方まで滅茶苦茶遠い!


そして岐阜県の南部、美濃地方の方にも飛騨は遠い場所かと思います。


よし、じゃあその距離を縮めてやろうではないか!


私は立ち上がりました。

岐阜県を縦に圧縮して距離を短くするために!!


あ、冗談ですよ?


今回の私の旅は『全て下道』で行く、飛騨地方への『日帰り旅』です。


高速道路を使っても岐阜市中心部から高山市までは、車でおよそ2時間。


人によってはかなりの距離です。

そして、現地で宿泊する事が当たり前、と言われる目的地でしょう。


その常識を覆す!

頑張れば下道でも行ける場所なんだ、と知って頂くために。


でも皆さん、安全運転第一、です。

運転が不得意な方は、大人しく高山市で宿泊しましょうね。


ゆっくりして、美味しい物食べましょう。




岐阜市中心部から、下道のみで高山市へ向かうルートは大きく分けて3つ。


一つは、国道256号線を真北へ進み、郡上市で国道156号に合流するルート。


国道256号線は、第一回で私が川浦渓谷へ向かった道ですね。

あ、川浦、読めます?覚えてます?


かおれ、ですよ?


さて、このルートは正直お勧めしません。


第一回で訪問した白水の滝の北で、道は東へ折れます。

トンネルが長く続き、その先はどんどん道が狭くなっていくのです。


最終的にセンターラインが無くなる区間があるのです。

ちょうど集落と集落の間の部分ですね。


つまり、運転が不得意な方にとっては鬼門中の鬼門なのです。



さて、では別のルートを。


岐阜市から北東へ伸びる、県道94号を進むルートです。


途中の美濃市北部で国道156号に合流し、北へと向かっていきます。

郡上市に到達したら、北東部へ進む国道472号へ。


道なりに進んでいくと国道257号、県道73号、と道の名前が変わっていきます。


そして、高山市へ到着!


一番分かりやすく、行きやすいルートだと思います。

郡上市までは東海北陸自動車道と並走してますね。



さて、今回私が使ったのは別のルート。

こちらも岐阜市から行くと途中で合流する形になりますね。


国道41号、美濃加茂市から北東へ抜けるルートです。


川辺町、七宗町、白川町を通って下呂市へ。

真っすぐ北へ進めば高山市です。


岐阜市から行く場合だと、関市の市街地を通って北東へ。

県道286号から県道58号、飛騨金山駅の西で国道41号に合流します。



さて、ルートについてはこの辺で。


じゃあ、私はどこへ行ったのか、です。


高山の朝市?

いいえ、違います。


高山市の市街地から東へおおよそ20km。

酷暑の中にあっても冷涼な、神秘の洞穴。


飛騨ひだ大鍾乳洞だいしょうにゅうどう、です!


岐阜にも鍾乳洞、あるんですよ!

さて、では。


高山市から東へ伸びる国道158号を進んで左折。

山を1kmくらい上ると到着。


道はちゃんと広いので何の問題も無し。


駐車場は広いですね、すっごい広い。

さすが観光地。


食事処が二軒あります。

入口に近い所のお土産屋さんが、建物ごと無くなってますね。


駐車場を挟んで、反対側に階段。

上ると……。


んん?

日本一宿儺すくな鍋?


階段を登り切ったら、正面に黒くてでっかい鍋が。

あーっと、昔話で囲炉裏の上に掛けられてる黒くて平べったい鍋、かな?


へぇ、この場所は両面宿儺りょうめんすくな所縁ゆかりの地だったんですね。


右には『大橋コレクション館』という建物が。

鍋の向かい、建物の一階に受付がありました。


入場料は1,100円。

入場券をゲット!


受付の左に二階への階段があるので上へ。


順路を進むと、壺とか芸術品とか色々置いてある展示室。

その入り口で入場券を見せると、改札きょうっぽいので入場券をカチリ。


あら?

この展示室は写真撮影禁止か、残念。


ぐるっと回ってから、いざ鍾乳洞へ!


二階から渡り廊下を通ると入口です。


ん?

んんんんっ。


おおう、寒っ!?

鍾乳洞の中から、すっごい冷気が外へ流れ出てきます。


ちなみに外気温は32度くらい、愛知では36度とか。


で、鍾乳洞内部の温度は。


12度。


じゅう、に、℃……?


あの、私、半袖なんですが……。


……。


うん、細かい事は考えずに突撃だーっ!


冷涼&湿潤。

でも不快感は無い。


避暑に良い場所ですね。

上着は一枚必要な気がしますが。

ガクガク(((( ;゚Д゚)))ブルブル


基本的に暗いですが、ちゃんと照明もありますね。

ちょうど良い明るさ、というか、神秘的だけど歩くのに問題が無い感じ。


視界のあちらこちらに鍾乳石が。

その場所の名称が看板で標示されてます。


恵比寿・大黒、宝船。

つらら石、夢の宮殿。


国会議事堂、テンガロンハット。

王冠、幸福の滝、宇宙の滝。

この他にも色々。


……名前の癖が凄いんじゃあ!(cv.○ブ)


これで分かる通り、多種多様な鍾乳石が一杯あるわけです。

イコール、写真スポットも沢山。


青LEDでライトアップされた、奥まった場所の鍾乳石とか良い感じ。

そりゃもう、一杯撮りましたとも。


内部は結構奥に続いています。

で、第一から第三までの出口があるのです。


入口から第一出口までは、ある程度誰でも歩ける場所。

急こう配も無く、頭上注意も限定的。


と言いつつ、階段からスタートする上に身を屈めないと頭をぶつける箇所も。

自然の中へ入るわけですから、これはどうしようもない。


第一出口から第二出口まではちょっと険しい。

急階段や坂もあり、それに関する注意看板もあります。


でも写真スポットは多い。

足腰弱い方は、注意看板に従って第一出口で脱出しましょうね。


そして、第二出口から第三出口、つまり最奥まで。

見る所一杯、注意箇所も一杯。


とある場所の鉄製階段は、すっごい急こう配かつ超狭い。

通らなくても先には進めるんですが、余すところなく見たいなら注意。


しかも登り切った先が頭上注意。

ここ、私もぶつける所でした。


最奥には小さな神社があります。

子宝神社、だそうです。

私には関係なかったなぁ……。


さて、訪れる予定の方に注意事項。


一つ、寒いので寒がりの方は上着を忘れずに。

一つ、内部は水が滴っており、上から頻繁に水滴降ってきます。


一つ、通路は狭いので、写真撮影は他の方の迷惑にならないように。

一つ、写真撮影時は周囲に気を付けましょう、特に転倒と頭部強打。


一つ、結構内部は長く急こう配の階段もあるので、歩きやすい靴で。

一つ、頭上注意 ※本当に注意※


と行った所。


お子さんと一緒に行くなら、目を離さないようにしてください。

怪我も怖いですが、鍾乳石を破壊してしまったら……。


刑罰ありますからね。


太古の昔から脈々とそこに在ってくれたから、私達が見られているのです。

大切な歴史の積み重ね、簡単に手折たおって良いものではありません。


ここは重々理解してほしい。

理解できないなら、行くな!




さて、私は今回、全て下道で訪問しました。

どのくらい時間が掛かったかと言うと。


4時間強!


つまり、行って帰って休憩含んで10時間近く!


うん、オススメしません!(笑)


大人しく東海北陸自動車道を使いましょうね。

岐阜市から高山市まで二時間もあれば到着しますから……。


今は夏休みに入る頃合い。

十分な注意と準備をしたうえで、お子さんの自由研究にいかがでしょうか。


高山市の観光や少し足を延ばして白川郷に行ってもいいかもしれません。


あ、そうそう、飛騨大鍾乳洞は恋人の聖地だそうです。

大切な人を誘うのも良いですね。


ん?私?


一人でこんな旅程をする人間に、そんな縁があるとでも?


はい、今回は終了です、終了!


では、また次回~( ・ω・)ノシ

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