第三回 オグリの地&港の公園

皆様、前回から大分とご無沙汰でございました。


岐阜旅、今回も始めていきましょう。


さて、今回の旅先は岐阜地域、羽島郡笠松町。

県庁所在地である岐阜市の真南、名鉄で僅か四駅という場所です。


笠松。

この単語だけで関連する情報が頭に浮かぶ方もいるのではないでしょうか?


そう、笠松競馬場がある場所。

そして、かの名馬オグリキャップと縁の深い地です。


しばらく前に某ゲームとのコラボしてましたね。

その時は有り得ない位の人が来て、大変な事になったそうです。


笠松駅からは堤防を越えた先に競馬場が有ります。

住宅街の中の道を歩き、堤防の上へと繋がる階段を上りましょう。


おお、堤防道路は結構車通り多いですね。

車道は案外見通し悪い上に、車は速度が出ているので絶対に飛び出さないように。


堤防道路から背の高い黄色い建物とそこに書かれた『笠松競馬』の文字が見えます。

あそこへ行けば良いんだな。


車道を渡って・・・・・・。

ん、あれ?

どっちだ?


ここで一つミスをした事に気づきました。


駅から競馬場入口への最短距離は、東口を出た後に右へ曲がる必要があったのです。

直進した事でちょっと遠回りになりました。


といっても大した距離ではないので歩けばいいだけ。

のんびり堤防道路をてくてくてくてく。


そして階段を下ると、入口正面に到着!

入り口横には場内図が有りました。


ふむふむ、入ってすぐ左にオグリキャップの像が有るんですね。

あ、某ゲームの子じゃなくてお馬さんの、ですよ?


オグリ像を左に見て、奥へと進んでいくと飲食店が有りました。

店先で土手煮や串カツなんかが売っていましたね。


お昼を多めに食べてしまったせいで食べられなかった、残念。


更に奥へと進んでいくともう一つ飲食店が。

食べ物のラインナップは先ほどと同じ。


スタンドでレース見ながらとか、競馬新聞片手に予想しながらとか。

そういう事をしやすくするために串物多いのかな?


更に奥へ進む。

すると左手に赤い物が。


鳥居でした。

その上部には木製の味のある看板が。


『勝運稲荷』


まさにこの場に相応しい神社でした。

お社はかなりこじんまり。


くるりと踵を返して、今度はコースの方へ進みます。


左から、東スタンド、中央スタンド、西スタンド、と建物が並んでいます。

その向こうが楕円形のダート砂場コース。


勝運稲荷から進んでいくとちょうど東と中央の間を抜ける形になりました。


そして、そこからコースを見ると正面に大型ビジョンが!


訪問した日は笠松ではレース未開催。

ですが、他の競馬場の映像が大型ビジョンに映し出されていました。


ちょうど名古屋競馬場の映像が。

それをスタンドの座席に座って見つめる勝負師たち。


悲喜交々ひきこもごも、勝負の女神が微笑んだ方もそっぽを向かれた方もいます。


私は馬券は買わず、ただ見学するだけ。

その場の雰囲気を味わうだけでも結構楽しいですね。


さて、この場の本来の目的に関係ない人はそろそろお暇しましょう。




競馬場から出て、目の前の階段を上り、堤防道路を超えます。

そこから階段を下ると名鉄線の高架下トンネルの横に出ました。


北へ進むと先程降り立った笠松駅。

ですがまだ帰りません。


西へ進みトンネルを潜ります。

そして線路に沿って南下。


途中で再び堤防道路へと上ります。

笠松競馬場第一駐車場の方へ、ですね。


※ずっと堤防道路を歩く事も出来ると思います。

 ですが堤防道路上にある踏切周辺に歩道が有りません。

 今回は安全を優先して迂回しました。


道に沿って競馬場とは逆方向へ進んでいくとカーブの前で標示が見えました。


『笠松みなと公園』


今回の目的地その二、です。


岐阜は木の国、山の国。

ですがもう一つの要素が存在します。


それは川の国。


木曽、長良、揖斐いびの三つの一級河川を要する美濃地方。

古くはその川を縦横に繋ぐ小さな支流が網の目のようにあったそうです。


美濃は肥沃な土地ですが、水害と隣り合わせの地。

江戸時代の治水工事によってそれも変わったのです。


なぜ『みなと』公園なのか。

それはこの地が明治期に水運で伊勢方面と繋がっていた港だったからなのです。


さあ、あと少し。

進んでいきましょう。


鉄道橋の方へ行けるようなのでちょっとそちらへ進んでみます。

赤いアーチ状の鉄橋が川を跨いでいました。


お。

ちょうど名古屋へ向かう電車が。

撮り鉄じゃ無いけど写真を一枚。


わき道から戻り、公園へと降りていきます。


車は進入禁止の自転車と歩行者専用の道が。

それに従って南西方向へと歩いていくと、そこには綺麗に整えられた芝生エリアが!


どうやらバーベキューが出来る場所の様です。

看板によれば今年は予約制で五月七日までは有料で利用出来るみたい。

他の期間はバーベキュー禁止のようですね。


帰宅後に調べてみると、ごみ問題やルール違反があったとの事。

残念ですが、これは仕方がないお話です。

ルールを守らないと楽しめる場所は減っちゃいます、規則は守る為にある!!


バーベキューエリア外でも寛いでいる方が結構いました。

芝生がしっかり整えられているからこそ、です。

家族連れの方も結構いらっしゃいます。


川の近くは木が生い茂っていて、川縁かわべりまでは下りられませんね。

手前には小川が。

これは人の手で整備された物ですね、水はかなり綺麗。


小川と芝生エリアの間の部分ではシロツメクサが生い茂っていました。

青空の下の一面の緑と白、これは絵になる。


写真を一枚撮って芝生エリアに戻ります。


ん?

堤防の上に建物が。

休憩スペースかな?


そこそこ歩き回ってちょっと疲れたし、少し座って休みたい。

あそこへ向かうとします。


休憩スペースにはサイクリング中で休憩されている方が。

訪問日は雲一つない快晴だったので、サイクリング気持ちいいだろうな。


ふう、少し休憩して体力回復!


・・・・・・このまま笠松駅へ戻るの、ちょっともったいないな。


よしっ、木曽川橋を経由して愛知県に入り、木曽川堤駅から帰るとしよう。

歩くぞ~!


おお?

何やら四角い石柱が。


いせなごや京みちの道標?


ここ笠松には江戸時代に陣屋が置かれ、重要な地でした。


東へ向かえば、一宮、名古屋。

南へ進めば、桑名を通って伊勢へと繋がる。

西へ行けば、京都への近道。


そうした重要な場所であればこその遺構も。

明治十一年(1878年)明治天皇陛下がお越しになった際の石畳が残っているのです。




木曽川橋は鉄道橋とは打って変わってエメラルドグリーン色。

車道の横に歩道が有り、そこから名鉄が走る赤い鉄道橋を望む事が出来ます。


が、遮る物が無いから結構風が強い!

かなりしっかりとした橋ではあるんですが、揺れを感じますね。


高所恐怖症にとっては中々・・・・・・。

大丈夫、大丈夫、落ちる事なんてありえないから。

少しだけ歩みは速くなりましたが、大丈夫!


橋の中央で愛知県は一宮市へ入ります。

住宅地の中を突き進み、木曽川堤駅へと到着!


ふらふら歩き回ったから五キロ弱歩いたのかな?

運動不足の身には結構効きます・・・・・・。


岐阜からも愛知からもアクセスしやすい場所。

ゆったりとした休日をここで過ごしてみるのもいいかもしれません。




笠松の旅、いかがだったでしょうか。


一方は有名な場所、もう一方は落ち着いた場所。

すぐ近くに二つの場所があるのは何とも面白いです。


ゴールデンウィーク、河川敷の公園でゆったり過ごしてみてはどうでしょうか?

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