新 七不思議

Mint

第1話 靴箱の幽霊

その学校は、大昔に大地震があり多くの人が亡くなり、今も地面の下敷きのまま遺体が未発見のまま、学校とゆう建物が建てられたそうです。

その為に霊的現象も多く、学校の七不思議の発祥の地とも言われています。


そんな学校で遂に一つ目の七不思議を経験した子供が現れました。


その経験をしたのは小学校2年生の男子です。

出席番号4番の大山君は、運動が大好きな活発な子でした。しかし、ある日を境に運動が嫌いになっていきます。


そのキッカケは夏休みが終わり2学期になった初めの事でした。


その日、いつものように放課後が訪れ、大山君も、いつも通り、帰宅しようと玄関の靴箱に向かいました。


あれ?靴が!靴がー!


大山君が珍しく慌てた様子で叫びます!


その声を聞いて、いつも一緒に帰る倉田君が声をかけます。


どうした?そんな声、出して!


靴が、無いんだよ!絶対、ここに入れたのにー!


間違って違う人の場所に入れたとか?じゃない?俺の所には俺のしか無かったけど。


そして、二人は協力して、アチコチを探しました。

しかし、全く見つから無かった為、職員室に

行き、担任の先生に報告をしました。


その後、先生も加わり、一緒に捜しながら、最後に靴を脱いだ記憶等の話しをしました。


しかし、全く見つからなかった為、仕方なく、その日は中履きの靴で帰宅する事になりました。


そんな事があってから靴の行方不明事件は続きます。


大山、またかー!これで4回目だぞ?

最近、どうしたんだよ?何か悩み事とかあるのか?

先生は呆れながら、大山君に話しました。

大山君は首を横にふります。


そんな事があり、2学期の終わり12月の事です。遂に大山君の母親が電話をかけてきました。もちろん、靴の件です。


最初は穏やかでした。

うちの子はイジメにあってるんじゃないでしょうか?など、色々を詮索してきます。しかし、段々と感情がわき上がり、母親も強い口調になってきました。

担任の先生は必死に謝罪し、何とか、その日は終えたのでした。


しかし、3学期に入ると、また靴の紛失事件が始まりました。


そして、大山君の両親も止まりません。遂に教育委員会まで入ってくる事になりました。


そこで、学校は仕方なく玄関に監視カメラの取り付けをする事になりました。


生徒の間では、大山君が呪われているのでは?と話題になります。


それから、3年生の2学期までは何事も無く時が過ぎ去りました。


そして、次は大山君が3年生の2学期に入った頃、2人目の犠牲者が出ました。その犠牲者は2年生の出席番号4番になった金田君でした。


しかし、金田君の時は監視カメラのおかげですぐに事件が発覚したのです。


カメラに映っていた人物、それは何者でも無かったのです!

カメラに映っていたのは靴が宙に浮き、勝手にどこかへ行く様子でした。


それを見た先生達は驚きです!


一番に口を開いたのは、女性教師で5年生の主任を務める今井先生でした。


そー言えば、この学校って大昔に震災で亡くなった人が多くいた場所でしたよね?関係があるんでしょうか?


そんな今時、バカな!きっと見えない糸とかで誰かがイタズラをしているんですよー!


と、横に座っていた別の先生が相槌を打ちました。


そして、校長先生は事件の解明を急ぐように教師達に伝えました。

そこで、放課後は交代で生徒の帰りを玄関で見守る事になりました。


そんな時です!その日、見守り当番をしていた2年生の担任教師の河田先生は見たのです!

靴が独りでにどこかへ行く様子を。河田先生は怯えながらも靴の跡を追いました。

ズボンのポケットからはスマホを取り出してカメラを靴に向けます。

すると!2年1組の教室の前で突然、靴が消えたのでした!


その録画された映像を翌日、職員室で見てみると、肉眼では見えていなかったモノがそこには映っていました。


青い汚れた帽子に青い作業服の男性が!


それを見た校長先生は一番、驚いていました。

こ、こ、この人は!いや、そんなはずは!


校長先生?どうされたんですか?


こ、この人、10年前にウチで用務員として働いていた人にそっくりなんです!

し、しかし、肺ガンを患って5年前におなくなりになったはずでして。た、他人の空似ですかね?


こんな事があり、子供達の間では、妖怪の仕業だ!などと噂され、それ以来、その靴箱は使われなくなりました。


今となっては、何だったのか良く分からず、それ以来、靴箱の4とゆう数字は不吉だとされ、全国でも使われなくなりました。








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