三章

合成生物の森(1)

 「ブリュンヒルト号、はっ、しん!」

 額にわざわざゴーグルまで付けて気分を出して、トゥナは操縦席に座って叫ぶ。トゥナの家の三階部分が浮きあがり、水平に伸ばされていた翼が垂直に立ちあがり、合わさって、空に浮かぶ女神なる。

 部屋型ロボット飛行船、その名も部屋えもん。『部屋えもん』というのは固有名詞ではない。車や飛行機などと同じ普通名詞だ。かつて、『地球から道路を追放しよう! 傷だらけの地球を癒やし、美しい大地を取り戻そう!』という運動がわき起こった。地球から道路という醜い傷を引きはがし、自然に返し、野性動物が行き来できるようにしよう、と。

 そのためには車を追放しなければならない。車を追放するためには車に替わる交通手段を手に入れなければならない。いくら地球のためとは言え、人や物の移動を廃止するわけには行かないのだから。

 そして、本来の目的が道路を無くすことである以上、その新しいビーグルは空を飛ぶ物でなければならなかった。その条件を満たすものは飛行船しかなかった。当時、すでに人の乗れるドローンは広まっていたが、ジェットであれ、ローターであれ、轟音と爆風という問題はつきまとっていた。とてもではないが住宅地のガレージから飛び立って、よその家のガレージに着陸する、というわけにはいかなかった。それができるのは飛行船だけだった。

 しかし、飛行船には重大な問題があった。小型化できない、と言う問題が。気嚢に詰めたガスの浮力で浮く以上、車と同じ輸送力をもたせようとすれば車の何倍もの大きさになってしまう。その点を解決しなければ飛行船を車に替わるビーグルとして使うことはできない。ひいては、地球から道路をなくすこともできない。では、どうすればいい?

 発想の転換。

 小さくできないならしなければいい!

 かくして、飛行船を小型化するのを諦め、家屋の一部、部屋として使うというアイディアが生まれた。普段は家の屋上に止めておき、部屋として使用する。移動するときには家から切り離して浮上する。邪魔になる気嚢は普段は横に倒しておいて移動中だけ立てればいい!

 かくして、部屋型ロボット飛行船、部屋えもんは誕生した。これなら、車とちがって狭苦しい椅子に縛り付けられていなくていい。操縦はAIに任せて家族でのんびりゲームをしたり、食事をしたりしながらどこへでも行ける。思わぬ副産物として災害対策にもなった。地震が起きようが、津波が押しよせようが、部屋えもんに乗って空に飛んでしまえば何の心配もない。部屋えもんは車に替わる移動手段として定着し、道路は引きはがされ、地球は再び緑に包まれた。いまでは町と町の間には道路も線路もない。再び自然に返され、森が広がっている。

 もちろん、誰も彼もが部屋えもんを歓迎したわけではない。反対する人間も多かった。何しろ、部屋えもんは飛行船であり、飛行船は水素ガスを積んでいる。そして、水素ガスは爆発する。

 『町中に水素ガスを置いたりして事故が起きたらどうするんだ⁉』というわけである。

 それ自体はまっとうな懸念だったが結局、大きな声になることはなかった。なぜなら、そう心配する人の誰ひとりとして次の問いに答えられなかったからである。

 『ガソリンや都市ガスは爆発しないとでも思っているのか?』

 「さあ、行くわよ、ブリュンヒルト。いつも通り、お願いね」

 トゥナは操縦桿を握りながら快活に声をかけた。部屋えもんの操縦はAIによる完全自動操縦。人間が関わる必要はまったくない。操縦桿などただの飾りで何の機能もないのだが、わざわざ握ってみせるのが様式美というものだ。

 「了解、マスター」

 と、『ブリュンヒルト』という高貴な名前にふさわしい、気品のある女性の声が静かに答えた。部屋えもんブリュンヒルト号に搭載された管理用AIブリュンヒルトである。操縦はもちろん、室内の環境制御から、外界の記録に至るまで何でもこなす万能AIだ。

 トゥナが楽しそうにブリュンヒルトとやりとりしているその横で、キオは何とも憮然とした表情で立っていた。ブリュンヒルトが苦手、と言うわけではない。AI全般が苦手なのだ。ブリュンヒルトのような専用AIは人間にはできない役割をもたされ、期待通りに役に立っている。それに引き替え、この自分は……。

 ブリュンヒルト号は森の上へと飛んでいく。上に浮かぶは青い大空。眼下に広がるは緑の森。トゥナはこの風景が大好きだった。いつ見ても心が洗われるようだ。この風景を見ていると昔の人間はどうして空を煙で汚したり、緑の森を切り開いて道路などでズタズタにできたのか不思議に思う。

 ――きっと、こうして自然の美しさを見る機会がなかったからね。

 そう思う。しばらく行くと森のなかが大きく切り開かれた道が現れ、その先に三〇メートルはあろうかという巨大な生物が現れた。その巨体に比べればゾウさえ子犬のように見える。

 ブラキオサウルスの胴体にティラノサウルスの頭をもち、巨大なコウモリの翼を広げた怪物。

 ドラゴン。

 そう、それはまさに神話に出てくるドラゴンそのままの姿だった。

 もちろん、神話の世界のドラゴンが異世界からやってきたというわけではない。合成生物学によって作られた合成生物。現生生物のうちで恐竜ともっとも近縁である鳥のDNAをもとに恐竜のDNAを再現し、さらに、複数の恐竜のDNAを融合、ついでに巨大なコウモリの羽も生やして作り出された合成生物。それが、このドラゴンだった。

 バイオハック。生物のDNAをいじくり、改変し、いままでにない新しい生物を生み出す技術。その技術に魅せられたバイオハッカーたちがそれぞれに腕を競い、次々に新しい生物を産みだしていった。

 もちろん、そんな行為が野放しにされていたわけではない。危険性を主張する人間は大勢いた。規制大好きの政府もあらゆる手段を使って封じ込めようとした。しかし、一体どうやって規制できる? 世界中の人間がネットを通じてDNAをやりとりし、自宅のキッチンでDNA改変を行っているというのに。

 すべての家庭に監視カメラを取り付け、四六時中監視しているなど、どんな強力な警察国家にもできるわけがない。もし、すべてのバイオハッカーたちを刑務所に閉じ込めておこうとすれば、地球と同じ大きさの刑務所が必要になる。

 幸運なことに、いままで凶悪なウイルスが漏れ出したり、生物兵器が使われたり、と言ったことは起きていない。そのような計画がなかったわけではない。しかし、すべては事前に発覚し、阻止された。それをしたのは政府でもなければ情報局でもない。バイオテクノロジーの悪用を憂い、監視の目を光らせていた『正義のバイオハッカー』たちだった。

 そんなことが何度か重なると、さしもの強情な政府もバイオハックによる危険を防止するためには『正義のバイオハッカー』を味方に付けた上で相互監視のネットワークを作った方がずっと有益だと――極めて渋々とながら――認めざるを得なくなった。以来、バイオハックの安全は事実上、バイオハッカーたちの『良心』に委ねられている。

 何を隠そう、トゥナもまたそんなバイオハッカーのひとり。夜な夜な自宅のラボでDNAをいじくり、新生物の作成にいそしんでいる。

 世界にとって最も衝撃だったのは、凶悪な生物兵器を作り出すことを目的とした全地球規模の巨大組織が存在したことだ。それは、どこかの政府機関ではなかったし、狂信的なテロリスト集団でもなかった。もし、そうなら世界はあれほどの衝撃は受けなかっただろう。恐怖しながらも『ああ、やっぱり』と納得していたにちがいない。

 衝撃だったのはそれがごく普通の一般人による組織だったこと。社会に対してなんら敵意も悪意ももたず、日々の仕事に精を出し、家族をもち、ごく普通に暮らしている『善良な市民』の手によって、凶悪な生物兵器の数々が作られていたのだ。

 理由はただひとつ。

 『楽しいから』

 『楽しいから』生物兵器を研究し、『楽しいから』生物兵器を作る。そんな趣味人たちがネット上で集まり、自然発生的に組織としてまとまった。それがこの生物兵器クラスタだった。

 これらの生物兵器ギークたちは自作の合成DNAとアイディアを共有し、日々、研究に精を出し、自作の生物兵器の威力を競うための大会まで開いていた。そのために毎年、何万というマウスやラット、モルモットやウサギたちが実験台として殺されていた。

 その事実は世界中を慄然とさせた。その事実はもはや、どんな規制をもってしてもバイオハックを止められないことを告げていた。唯一、対抗できるのは『正義のバイオハッカー』による監視だけだった。

 この件の一番の皮肉は、まさにこの件によって『趣味で生物兵器を作ることを認める』羽目になったことだ。禁止すれば彼らは地下に潜る。こっそり隠れてやる分、不充分な設備、不充分な知識、不充分な安全処置のもとで生物兵器が作られていくことになる。それを防ぐためにはすべてを公開し、厳重な相互監視ネットワークに組み込むしかなかった。そのためには生物兵器の作成を合法にしなければならなかった。かくして、いまやあちこちの家庭で『善良な市民』の手で『純然たる趣味』として世界を滅ぼしかねない凶悪なウイルスが次々と作り出されている。

 もちろん、そうやって作られた人造生物をむやみに自然界に放すことが認められているわけではない。しかし、『無責任な飼い主』という奴はいつの時代にもいるものだ。作ったはいいけど思ったより可愛くないとか、大きくなりすぎて手に負えなくなったとか、引っ越すので連れて行けないとか、そんな理由で自然界に自作の人造生物を捨てる人間たちは後を絶たない。

 考えてみれば史上初の人造人間であるフランケンシュタインの怪物もそうだった。若き科学者ヴィクター・フランケンシュタインは生命の秘密を解き明かし、人造人間を作りあげる。しかし、その醜さに人造人間を捨てて逃げ出してしまう。まさに、現代はヴィクター・フランケンシュタインの末裔たちの時代だった。

 おまけに、人造生物を解き放つのはそんな無責任な飼い主だけではない。

 『我々は自然の多様性を増やしているのだ!』

 と、胸を張り、確信犯で自然界に解き放つ人間たちも少なくない。この巨大なドラゴンもそうして自然界に放たれた一頭であることはまちがいない。それが意図的か、それとも、手に負えなくなって放り出したかは不明だが。いずれにせよ、生まれたときからこの大きさであったはずもなく――バイオ3Dプリンタでここまで巨大な生物はさすがに作れない――成長に応じてここまで大きくなったはず。となれば、手に負えなくなって捨てたという可能性の方がありそうだ。

 「フォレスターは今日も元気そうね」

 トゥナはバキバキと音を立てて森のなかを進むドラゴンを見て嬉しそうに言った。

 『フォレスター』という名前を付けたのはトゥナの祖母だ。フォレスト・マスターと呼んでいたのだか、いつの間にかそれが縮んでフォレスターとなった。

 祖母が農場を作ったころにはすでにこの大きさで、森の主として君臨していたというから、すでに一〇〇年ぐらいは生きているのだろう。とすれば、バイオハックで生きた生物を創れるようになった最初期の生物ということになる。まさに、バイオハックの生きた歴史だ。

 そのあまりの巨大さに危険視され、駆除を訴える住人も多かった。

 『あんな怪物が町に入り込んできたらどうする』と。

 全長三〇メートルを超える恐竜型生物。そんなものが町に入り込んできたら、ただ歩いているだけでも木々はなぎ倒され、建物は踏みつぶされる。そのもっともな懸念に町も駆除の方針を固めようとした。猛烈に反対した人物がいた。トゥナの祖母である。

 若い頃からフォレスターを見ていた祖母にとって、フォレスターを危険視する町の人々の意見はどうにも腹立たしいものだった。

 『フォレスターと会ったこともない奴が勝手なことを抜かすんじゃないよ! フォレスターは心優しい生き物なんだよ!』

 祖母はそう主張したもののもちろん、取り合ってもらえるはずがない。祖母は諦めなかった。フォレスターの生態を記録し、ネットに公開した。フォレスターはティラノサウルスの頭部をもちながら植物食で――当然だろう、この巨大な体で狩りはできない――年老いたゾウのように穏やかで、知恵のある生き物だった。人のいるところには決して近づかないし、暴れることもない。それどころか、フォレスターの存在は森にとって不可欠なものだった。

 フォレスターがその巨体で森のなかを歩くことで、古い大木がなぎ倒され、道ができる。おかげで、地上にまで光が届くようになり、新しい芽が育つようになる。新しい木が育ち、森は若々しく再生される。

 フォレスターの切り開いた道は自力では森を切り開けない多くの生き物の道となった。また、フォレスターが大きく森を分断することで火事が起きても大きく広がることがなく、小規模な山火事ですむこともわかった。トゥナの祖母はそれらのデータすべてをネット上に公開し、フォレスターの保護を訴えた。

 反響はすさまじかった。たちまち世界中のバイオハッカーたちから『フォレスターを守れ!』との叫びが響き渡った。町にしてもその声を無視することはできなかった。そもそも、フォレスターの存在は何十年も前から知られていたのに、町に踏み込んできたことなど一度もなかったわけだし。

 かくして、町はフォレスターの駆除方針を撤回し、いまも森の主として堂々と歩んでいる。

 そんないきさつがあるので、トゥナにとってフォレスターは祖母の忘れ形見であり、ある意味では祖母の分身とも言える存在だった。

 「フォレスターはおばあちゃんが守ったんだもんね。いつまでも元気でいて欲しいわ」

 トゥナは心からそう言った。

 ブリュンヒルト号を森のなかに着陸させ、トゥナは森のなかに飛び出していった。

 「ひゃっほ~う!」

 などと声をあげ、満面の笑みで飛び出すその姿が、待ちにまったプール開きを迎えた小学生男子と言った風情。つづいてキオも外に出たが、こちらは一歩、踏み出すにも慎重で、無理やりプールに入れられるカナヅチのよう。表情までこわばっている。まったく、対照的なふたりだった。

 トゥナは腕も脚も大きく振って、歌など唄いながら森のなかを歩いて行く。ピクニック気分のトゥナに対し、キオの方は見るからにオドオドキョトキョト、怯えながら辺りをうかがっている。

 トゥナはいつも通り、タンクトップにジーンズと言う格好。普段は腰の周りに結びつけている厚手のジャケットを着込んでいる。あとは気分を出すためだけのゴーグルを額にかけているだけの軽装だが、キオの方は胴体ほどもある大きなザックを背負っている。服装こそ普段着だが、そこだけを見れば冬山登山にでも行くのかと思うような重装備だ。

 「……なあ、トゥナ」

 キオがズンズン進んでいくトゥナに声をかけた。ビクビク、オドオド、キョトキョトとしたその態度に似つかわしい、情けないぐらいに怯えた声だった。

 「何も、毎週まいしゅう見回りになんか出なくたっていいだろう。こんなこと、騎士団に任せておけば……」

 トゥナはキオの弱音など歯牙にもかけなかった。振り返りもせずにタケを割る勢いで断言する。

 「騎士団にそのための予算と人員がないから、あたしたち有志がやってるんでしょ」

 「そんなこと言ったって、森のなかをうろつきまわって、もし、エネルギー切れなんか起こしたら……」

 「そのザックは何のためよ。なかは全部、エネルギーボンベじゃない。それだけあったら一ヶ月はゆうにもつわよ」

 「そんなこと言ったって、森のなかじゃ何が起こるかわからないじゃないか! もし、エネルギー切れが起きたら……」

 「ああ、もう! いつもいつも二言目には『エネルギー切れ、エネルギー切れ』って。そんなに心配してどうするのよ」

 「おれにとっては切実なんだ! エネルギーが切れたら一歩だって歩けなくなるんだぞ。こんな森のなかで身動きとれなくなったら……。それとも、トゥナが運んでくれるのか? この一〇〇キロ以上の体を……」

 キオの度重なる泣き言にトゥナの声に棘が混じりはじめた。さすがに情けない態度を見せられて苛立ちが募ってきたようだ。

 「エネルギーが切れたって死ぬわけじゃないでしょ! 一時的に機能停止するだけじゃない。メモリだって保存されたままだし、エネルギーボンベさえ入れ替えればすぐに元通りじゃない。もし、森のなかでエネルギー切れを起こしたら、すぐにボンベをもってきて取り替えてあげるわよ」

 「その間に森の獣にでも襲われたらどうするんだ⁉ いくら機械だって機械脳を壊されればメモリも何も飛んじまう、つまり、死ぬんだぞ!」

 「ああ、もう!」

 と、トゥナはついに堪忍袋の緒が切れた。クルリと振り向くと両手を腰に当て、顔を突き出して睨み付ける。身長はキオの方が一〇センチばかり高いので見上げる格好になる。

 「何だっていつもいつもそんなに不安ばっかり抱えてるのよ! だいたい、そのザックはなに? どうして、三時間程度の調査に一ヶ月も荒野を放浪するような装備が必要なのよ!」

 いっそ、キオが本当に荒野の放浪を志すような大胆な性格だったらどんなによかったか。この大きなザックを見るたび、そう思わざるを得ないトゥナだった。

 「そんなこと言ったって何が起こるかわからないじゃないか! もし、事故にあってエネルギー漏れでも起こしたら……」

 「ああ、もういい! そんなに気にするならブリュンヒルト号に閉じこもって震えていればいいでしょ! 無理に付いてくることないわ!」

 トゥナはそう叫び捨てて振り返ると、頭から湯気を立てて歩きだした。もはや、キオのことなど一瞥もくれようとしない。

 ――まったくもう、何だってこいつはこんな気弱で情けない心配性なのよ。せっかく〝心を持つ〟ロボットを作るんならもっと勇敢で大胆な性格にしていればいいのに。この性格じゃあ、例え性能的に問題がなくても何かの役に立つわけないわ。

 トゥナは怒りながらそう思った。

 トゥナが振り向きもせずにズンズン進んで行くのを見てキオは大慌てだった。大事な大事なザックを背負い直すと急いで後を追った。

 「ま、まってよ、トゥナ。おれも行くって」

 大慌てで追いかけたのだが――。

 その姿はどう見ても母親に置いてけぼりにされるのを怖れる幼児のものなのだった。

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