第4話 骨董屋
店の前に並ぶ 黒や茶色の
人間や ひょろ長い変な形の生き物の石像 怪しげな大きな壺
触っただけで祟りに合いそうなものが店の前に所狭しと並んでいる
そんな中を沢山の骨董品を避けつつ入口に向かう
そんなおどろおどろしい中に それだけが異質に感じるほどの可愛らしい犬?の石像があった
可愛らしくて見つめていると
不意に 円らな瞳がぎょろりとこちらを睨んだ様に感じた
ま…まさかね!?
周りには やはり変な形の生き物のオンパレード
龍のような長い体躯の持ち主
大きな翼を持つ謎の生き物
極めつけは 岩!?
岩をゴツゴツと集めてくっつけて 目や口のパーツを貼り付けたもの
そんな中にひときわ輝くように見えてしまったのは致し方のないことであろう…
また可愛らしい犬……
もう、 わんこ とネーミングしておこう
わんこの横を通り過ぎる…
瞳は私を見つめている、かのようだ
過ぎ去っても見つめられている…
見れば見るほど 石像なのに ふわふわしている毛並みの表現がうますぎて
触りたくなる もふもふ感だ
このひとときの出会いを逃したくない
ついつい引き返し
わんこの頭をなでる
「よしよし いい子だね
いつかうちにおいでよ。」
癒やしのわんこの頭をなでた
石像なのに 本物の犬を触っているような ふんわり感
もふもふの毛並み どうやって掘っているんだろう
さぞや名工が作ったものに違いない
もふもふに満足した私は
入口に再度向かい
骨董店へと足を滑り入れた
「こんにちは~」
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