第3話  お金要るよね

「じゃぁ、お言葉に甘えて

今日の宿おねがいしようか…と…!?」


そこではじめて気付いた

お金持ってるの!?


青い顔して慌ててポケットやら斜めにかけられている仕事カバンを漁る


手に当たったもの

さ…さいふ


開けてみれば

当然のごとく 日本円…


そりゃ そうだわ

このファンタジーな世界のお金ではあるまいて…


そんな様子を見ていたオガジが

「なんだ、カネがないのか!?

いや、変わった金だな

外国の金だな

細かい模様が凄いなー

さぞ名のある技術者が作っているんだろうな」


「そ…そうなんです

こちらはじめてきたので

元いた場所のお金しか無くて」


「ここいらじゃ なかなか外国は遠くだから向かわないからな

でもま、その模様の綺麗さで骨董屋が買い取ってくれるだろうよ

骨董屋は斜め前のあの店だ」


指さした先を見ると

おどろおどろしくしいものが店の前に並んでいる

ちょっと、普通には寄りたくないが

背に腹は代えられない


「私、骨董屋さん行ってきてから、宿泊の手続きに行きますから!」


「あぁ、待ってるよ」


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