第18話 時を超えての再会とは。
居なくなった親友との別れ以降、
現在に至るわけだが。
さて、時を今現在まで少し進めてみよう。
最近になり、初めて中筒は皆に当時の事を口に出来るまでになった。
これは、中筒が愛を知る事ができた賜物なわけだが。
しかし、悲しみが、拭い切れない事も事実ではある。
さて、今現在、りおは中筒の昔話のその親友の話を聞き、とある事を言い出す。
「そう簡単にそんな事、許されるかなぁ。」
それを聞いた中筒が俺、ジャンに詰め寄る。
そう、あの話には続きがあったのだ。
遥か昔・・・
親友の彼は、父親から強引に別の女性を宛行われようとされていた。
それに抵抗すべく間違った行動に出た。
彼は自分の想いを書き綴ると、自ら闇を呼んだ。
そう、彼は闇に捕らわれ、抜け出せなくなっていたのだ。
最期、闇に覆い尽くされた彼は、落ちてきたのだ。
いや、俺が彼を救い上げる為に、闇を使い、業と落ちるように仕向けたのだ。
では、何処に?
当時から俺がいた世界にだった。
そう、闇の世界との境目だ。
当時早くから、俺は妹のりおから離れ、この世界に鎮座し、闇の連中を取り締まっていたのだ。
落ちてきた中筒の親友を長きに預かり、父に引き渡した。
意識を取り戻した彼は泣いていた。
恋人を悲しませ、中筒を裏切ってしまったと。。。
父の中から彼はずっと中筒を見てきた。立派な神になり、鎮座する中筒を。
そして恋人だった愛する彼女が新たなる幸せを掴むのを見届けると安堵した。
そうして父の中で時が
来るのを待っていた。
だが、まだ再会まではもう少し。。。
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