第3話 救

サラサラした砂地を歩いていた。

あったかい散歩道。

いつでも手を繋いでいてくれたから、目をつぶって歩けたよ。

急に風が冷たくなって、頬を叩く雨が降った。

どこを見ても、ダレもいない。

気がついたら1人だった。

でも、きっと大丈夫。

両手を広げて、空を見上げてみたら、

白い雲がフワフワと包んで、さらってくれるから。

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