あく
バブみ道日丿宮組
お題:殺された男の子 制限時間:15分
ふむ……飽きたなぁ。
だいたいこういうのは友だちがいるやつがすることでいないやつがすることじゃないだろう。
律儀にお願いを聞き入れたわたしがいけないのだろうけど。
仕事と趣味は一緒にしたくないよなぁ。
つんつんと、ナイフで倒れてる身体を突く。
血がタラタラと流れる。ナイフも赤に染まる。
もう死んでるから、血も新鮮じゃないかな。
あと数時間もすれば、もしくは数分すれば誰かはやってくるだろう。
路地裏といっても近道として使う人はいる。というか、この先にある学校の生徒なんてものは利用しない選択肢はない。
そしてここでえっちなことをしたとしても、人に見られることが大だ。
というわけで、現場から離れよう。
服が汚れなかったのが幸いか。
子どもだから暴れるものかと思ったけど、遠距離攻撃なら関係なかったね。
わざわざ死亡確認しにきたのは間違ったかもしれない。
誰かが通るかもしれないしね。
そういうドキドキ感はあっても、ハラハラ感はちょっといらない。
家に帰って、シャワーを浴びテレビをつける。
まだニュースに取り上げられていないようだ。
遅刻するような生徒がいれば、見つかるんだろうけども。優等生しかいないのか?
近頃は金髪に染めても、タバコを吸っても、そのままっていうところもあるらしいから、スルーされてるという可能性もあるか。
いや……わざわざ学校にきてまでするようなことじゃないかな?
「で、これで良かったの?」
シャワーにも入ってきた男の子の霊に話すと、頷き消えてった。
お金にならないようなことをしてしまった。
大体5年も恨み続けたなんて信じられないね。ずっと見てたって話らしいがまともじゃない。
だからこそ、わたしのところにきたのかもしれない。
しかしまぁ……小学生で殺人か。
世も末だな。
あく バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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