第76話 恋人なんかいませんよ!

 最近は、音楽がやかましく聞こえる。ヒーリング・ミュージックでさえそうなのだから、ロックなどもっての他。眼球には何か分厚い膜のようなものが貼り付けられているような感じもする。目は、モニターばかり見ている仕事からくるもの。最近は、仕事場でショックなことが二つあった。どういう事かは、書けない。というのも私の韓国旅行記はマネージャーに読まれており、私のこのエッセイや日記的小説も読まれている可能性が高いからだ。韓国旅行記でソウルで妓生観光したと書いたのが、これがどうもいけなかったようだ。私がソウルに行ったのは1989年だが当時韓国に行くといえば、オッサン連中の買春観光が主であった。だから、私も知ったかぶりで妓生観光したと書いたが、実はとんでもないことで、私は当時バリバリの童貞であった。そのバリバリは1992年まで続き、相手の女性に「アンタ童貞でしょ!」と笑われる始末であった。また、ソウルから出国する際、恋人と家族へのお土産にキムチと韓国のお菓子を買って帰ったと書いたが、そんなもん恋人なんかいてまへんがな。彼女がいれば、国内でのデート代で費消してしまっただろう。恋人がいたと書いたのは、かっこうをつけて書いたまで。そこんとこ、よろしく。

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