第72話 フィラデルフィアの語学学校にて JOAN 1990年
現実にあったことを昨日は夢でみていた。ジョアンという美しい女性なの話だ。私は、1990年にフィラデルフィアの語学学校に留学しているが、その時の英語教師が10才年上のジョアンだった。フィラデルフィアの思い出、前にも書いたね。そう、学校で勉強して、ジムに行って汗を流し、帰宅してアジア系の留学生が嫌いな白人の娘と、ベジタリアンだと言いながらロースト・ビーフを食うホスト・マザーとごはんをすませ、宿題やって寝る。これの繰り返しだった。ホスト・ファミリーの家は郊外にあったので、ダウンタウンに遊びに行ったことなど、数回しかない。行ったら必ず、チャイナタウンで大好きな焼き飯を食った。
ある、もう冬に近くなった日のジョアンの授業で、私を形容してみて言われ生徒がそれぞれ形容していったのだが、私は彼女のことを「ナスティ」と言ってしまった。すると彼女は「Am I nasty?」と言って私の方を肩越しに見て、次の生徒へと移っていった。実は、私はナスティの意味を知らなかった。というのも、数日前に買ったポルノ雑誌に綺麗なネーちゃんの写真が掲載されており、そのタイトルがナスティで、美しい女性くらいな意味だろうと推測していたのである。しかし、ナスティは、不潔なという意味で、とんでもないことをしてしまったなと今でも後悔している。彼女が肩越しに見た瞬間、「Wait! Nasty means beautiful, right?」となぜ言えなかったのか?彼女は、もう学校にはいないだろう。この英語教師というのは、引っ越しが大好きな人種だから。私のこのカクヨムが有名になって彼女の元へ届くといいが。
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