第11話 ユリストリーム アッシュ 


カレン   「オーホッホホホ!イヨーホホホッホ!

     ゲホッ、ゲホッあーマイクテステス。

     水が無ければエナドリ飲めばいいじゃない!!

     今日もカフェインが脳髄刺激してハイですわ!な

     カレン様と!!」

葉牡丹   「紅茶をキメれば何でもできる。

     メイド系百合チューバ―葉牡丹っす」


財布    「そんな二人のチャリティーイベントがここ!

     謝肉祭遊園地の大道芸広場で行われます!!

     司会はわたくし!ホワイトティーの香り中毒!

     財布の暴虐者でお送りします!!」

カレン   「待ちなさいな!観客が一人もいませんのよ!」

財布    「そりゃ半径2kmは危ないからな。

     百合チューブはもちろん、遊園地内のモニターからも

     ご覧いただけます!!」

カレン   「まあ、勝つのはわらわよ!降参するなら今でしょ!ですわ」

葉牡丹   「もう勝てる気しかしねえっす」

財布    「両者ヒートアップしておりますが、

     これはあくまでイベント!お二人にはタピオカミルクティーを

     飲んだ後にゲーム形式のイベントで勝負していただきます!!」

カレン   「ゲーム方式?残虐な命のやり取りでなくて?」

財布    「あー、それだとカレン君一強でつまらないですから、

     葉牡丹君にチャンスを与えるという形なんです。

     ハンデってやつです」

葉牡丹   「そんなものいりません!決闘ですので♪」

財布    「私が撤収していいのかい?

     私闘扱いとみなされ二人ともヒーローの免許はく奪だぞ?」

葉牡丹   「・・・・・ごめんなさいっす」ぺこり

カレン   「・・・・・サーセンですわ!」ぺこり


財布    「ルールは単純。

     両者に設定されたHPゲージ100ポイントがあります。

     相手のゲージをゼロにしたら勝ち!

     精神攻撃や肉体攻撃で削れていくぞ!」

葉牡丹   「まるでゲームみたいっす」

カレン   「勝つのはわらわで決まりね!さあアンケート欄に

     書きこむのですわ!!」


ー アンケート ー

勝負に勝つのは?

カレン君 15%

葉牡丹君  5%

もずく  80%


財布    「・・・・・カレン君の優勢だああああああ!」やけくそ

カレン   「ねえ、この勝負なかったことにしませんか?」げんなり

葉牡丹   「そうしたいけど、視聴者が見てるっすからね」げんなり


財布    「さあ、二人でタピってください!ちゃんとカメラ目線で。

     これは私闘ではなくイベントなんだ!」

葉牡丹   「私が勝って化けの皮を剥がすっす」

カレン   「これが素よ。おーほほ。あー喉が痛い」

財布    「両者の熱い握手が交わされたところで!

    イベント百合ストリーム開園ですっ!!」



葉牡丹   「初手メイド灰皿!!」ゴツン

カレン   「ゴフゥウウウ」HPー10

財布    「おおーと!葉牡丹君が生身で戦いを開始したぁ!

     これは百合ストリーム名物の灰皿だ!!」

カレン   「タイム!タイムを要求しますわ!!

     わらわまだ戦う準備ができてない。装甲も武装も!

     生身に攻撃って頭百合ッピーセットですわ!」

葉牡丹   「しょうがないっすね。ところでカレン様?

     し〇じろうの”と〇っぴー”の真似してくださいっす」

カレン   「百合ッピーセットから発想を得たのね。

     あれ?と〇っぴーってどんなキャラでしたっけ?」

財布    「減点。マイナス40ポイント!」やれやれ

カレン   「不条理!!」HPー40 

葉牡丹   「これ百合チューブっすから。無茶ぶりに答えてこその

     エンターティナーっす」


カレン   「もう手加減抜きですわ!!XNーVRグラス!!」

葉牡丹   「同じく!!」

カレン   「何かと思えば廃棄処分命令を出した旧式!!

     命令違反など!この戦いの後スクラップにしてやるわ!」

葉牡丹   「おかしいっすねー。私とカレン様は初対面のはずっす。

     それと口調が崩れてるっすよ?カメラカメラ」指さしー

カレン   「コホン!そうでしたわね!モード令嬢!

     そして神話クラス武器!!百合ギヌスの槍!!」

葉牡丹   「モードメイドっす」

財布    「ああーと!カレン君が取り出したのは模造品とはいえ

     SSRクラスの強力な武器だぁああああ。

      ちなみに私が売りました!XNーVRグラスもです。

     皆様のご購入お待ちしております」営業スマイル

葉牡丹   「私達の戦いで商品CMするつもりっすね」雌狐め!


カレン   「おーほっほっほ!メイドがメイドのコスプレって

     意味がないじゃない!」

葉牡丹   「かつてレンジ様は仰っていました。

     ”英国式メイドっていいよね!”と自信満々に!」

カレン   「記憶にございませんが!!!」

葉牡丹   「私なりに色々調べたんです。その答えがこれです!

     神話級武器!百合アンメイデンの模造品っす!!」ドゴン!

財布    「諸説あるが実際は使われなかったようだぞ!」

カレン   「そんなものに囚われるわらわではないぞよ?」

葉牡丹   「いいえ!予言します!今より一時間後!

     あなたは自らの意志でこの中に入るっす!」

カレン   「拷問器具だし!中にとげがあるし!

     絶対痛いですわ!!」

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