不死な女装メイド姉様は、機械メイドと結婚したっす

漢字かけぬ

序章

第1話 メイドの概念


 君たちはNーVRネクストヴイアールグラスを知っているかな?

仮想世界のVR技術より先のお話、人間の脳に電気を流し学習させて

超人的な能力を現実世界で体現できるんだ。

 例えばN-VR学習グラスをつければ東乃京大学だって目指せるし、

NーVRスポーツグラスをつければアスリートレベルの肉体を再現可能。


 当然、わるーいことに利用する人たちも出てきて世界は迷惑してたんだ。

 そんな時正義のヒーローがやってきた!しかし彼らもサラリーマン!

上司には勝てずに私利私欲の為に利用されて早幾年!

 ええっーこんな世界観なの?

 この物語は主人公が去勢されてなお悪と戦う学園ものなのです。



ー通学路ー


目隠れメイド 「鬼百合姉さん?今日の一限は体育っす」

主人公    「俺は姉さんじゃないし!男だし!!

      名字で呼ぶな!!何だこのメイドロボ!!次の給料でたら

      廃棄処分してやる!!馴れ馴れしいのも減点だ!!」

目隠れメイド 「私たちは家族っすよ?

      今までもペアでここまで来たじゃないっすか」

主人公    「こうさ、メイドってお淑やかで可憐で清楚だろ!!

      それなのに燃料は直飲みしてゲップするわ、

      コタツでスマホばかりで家事しないわ、

      寝っ転がってて掃除の邪魔になるわ、

      メイドさんの概念を破壊する気かよ!!」激おこー

目隠れメイド 「姉さんの女子力の訓練っすよ。おかげでどこに出しても

      問題ない家事のエキスパートっす」親指グッ!

 


 学生でありながらヒーローである主人公、鬼百合レンジ君

私立謝肉祭学園2年で17歳の男子高校生。

オレンジ色のツンツンした髪が特徴的。

 ここだけの話、現在彼女募集中とのウワサ。この情報は秘密ですよ?


 緑髪の目隠れメイドな鬼百合ハボタンさんは、なんと機械なんだ!

製造月でいけばレンジ君より年下だから姉さん呼びをする健気な少女。

 若干気だるげな喋り方も彼女の魅力なんだ。可愛いのが分かるだろう?

 なお戦闘力は彼女が上でファンも多いんだ。

私もハボたんファンクラブに入っているぞ。

同担拒否じゃないから誰でもウェルカムなのです。


レンジ   「俺より強いからって調子に乗りやがって!!

     今に見ていろ!もっと魅力的なロボを従えて

     馬鹿にしてきた連中を見返してやるんだ!!」

ハボタン  「ゑ?姉さんじゃ舐められて逆に捨てられるっすよ?

     姉さんの相方は私だけでいいっす」

レンジ   「俺はモテたいの!!

     だからNーVR使ってヒーローになったの!

     ”ユリハルコン”エネルギー目当てで

     男を女に性転換TSFさせる悪の組織から自衛するために!!

      生き残ったらハーレムなんだ!!俺以外の男が

     消滅した世界のな。わははははは!」

ハボタン  「醜いっす」ドン引き

レンジ   「何の見返りもなしにヒーローなんてできるわけないだろ!

     逃げ惑うより迎え撃った方が俺のアレは守られる!!」

ハボタン  「私以外彼女できない姉さんが何言ってるっすか。

     虚偽申請ばかりだと去勢っす」ブチィ

レンジ   「ぐはああああああああ!!

     俺が超再生能力持ちだからって、去勢するやつがあるか!!

     他の傷は一瞬だが、分からせ棒は一時間かかるんだぞ!!」

ハボタン  「とりあえず保健室に行くっす。

     女子用制服貸してもらうっすよ」

レンジ   「今日も保健室登校かよ!!!!」

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