第19話 マンション権利を得る
おれたちは炎の都市のハルヒと仲良くなった。
そして、水上の都市に戻って扉を探して必ずまた来ると約束をした。
また、前のように3つの都市が交流できるようにするとも約束をして帰った。
「キル、ありがとうな」
「いえ、わたしこそあえて嬉しかったです」
「ハドリア、きみのおかげで解決できたよ」
「わ~ん、またきてくださいよ~」
ハドリアは泣いていた。
「ハドリア、またな」
「大丈夫だ、ハドリアはわたしが面倒をみる」
「キル頼んだ」
おれたちは、水上の都市につながる扉に飛び込んだ。
そして、陸まで頑張って泳いだ。
ぷはっ。
ぷはっ。
「ようやくもどってこれたな」
「「はい」」
もう、あたりは暗くなっていた。
「クレアが待ってるな」
「「はい」」
おれたちはクレアの待つマンションに帰っていった。
「ただいま、クレア」
「おかえりなさいませ」
「「ただいま」」
「みなさんどうしたのですか?」
おれだけではなく、みんなクレアに抱きついていた。
今日はいろいろなことがあってそれぞれが思うことがたくさんあるのだろう。
クレアは癒しだ。
おれだけではなく、みんなにとっても癒しなのだ。
「お食事できていますよ」
「「「は~い」」」
おれたちはクレアの作った食事をおいしくいただいた。
そして、今日の出来事をすべてクレアに話をした。
「食事が終わったら、ナイルの花を販売しなくちゃな」
「当然です」
「ありがとうございます」
おれたちはナイルの画面から出して、花をかごにいれて販売をした。
100個すべてあっという間に、完売だ。
「ナイル、すごいな」
「はい、すごいです」
「予想以上の売れ具合ですね」
「そうだな」
「明日も花を摘みに行こう」
「「はい」」
「ではお風呂にしますか?」
「そうだな」
「では、わたしも支度します」
「ナイルも一緒に入っているのですか?」
「あ、まあそうなんだよ」
「えええええええええええ!!」
そりゃあ、驚くよな。
おれ、犯罪とかにはならないよな。
ナターシャはどう思うだろうか。
おれはナターシャをみた。
ナターシャは顔を赤くして動揺しているようだった。
「ナターシャ、大丈夫か?」
「は、はい」
「わたしは、部屋に戻りますね」
「そうか。お疲れさま」
「はい、また明日きます」
「ああ、頼む」
「おやすみなさい」
「おやすみ」
ナターシャは帰っていった。
「じゃあ、おれ入ってるな」
「はい」
「すぐに行きます」
おれはお風呂に入った。
すると、クレアとナイルが入ってきた。
そして、おれの体を石鹸の泡で洗ってくれた。
おれもお返しにふたりの体を洗ってあげる。
それはもう気持ちがよさそうな顔をしてくれるのだ。
ふたりとも少し、声がもれるのが可愛いのだ。
そして、今日の疲れを癒す。
湯船につかる。
「はぁ~気持ちがいいな~」
「そうですね」
「はい、気持ちがいいです」
「ふぅ」
もうすぐにでも寝てしまいそうだ。
「アオイ、そろそろ出た方がいいのではないですか?」
「そうだな」
「疲れてまた寝てしまいそうですね」
「うん、もう眠い」
「わたしたちもすぐにでます」
「ああ、ベッドでまってる」
おれはお風呂から出て、着替えベッドにいった。
すぐに二人がやってきた。
もう、ナイルも一緒に寝ることになっているようだ。
普通に入ってくる。
おれの両サイドにクレアとナイルが寝る。
最近は疲れてすぐに寝てしまっていたから気にしてなかったが、キャミソール姿のふたりを見て眠れるわけがない。
目を閉じたらもったいない。
ん~でも、疲れて眠い~
おれは、すぐに眠りについた。
――――
朝になった。
あ~また、もったいないことをしてしまった。
おれは、またすぐに寝てしまったのか……。
「おはよう、アオイどうしたのですか?」
「い、いやなんでもない」
「そうですか?」
「ああ、おはようクレア」
「おはようございます」
「ナイル、おはよう」
「朝食の準備をしますね」
「ああ、頼む」
クレアとナイルが朝食の準備をしている。
おれは着替えをした。
クレアがいつも着替えを準備してくれているから、おれはクローゼットの前に立つだけで着替えられるのだ。
今日は少しかしこまった格好だな。
どこか行くんだったっけ?
「クレア、おれ今日どこに行くんだ?」
「今日は、アオイの前に来られた転移者さまに会うと聞いていますが……」
「そうだった」
だから、このかしこまった衣装だったんだな。
「おはようございます」
「ナターシャ、おはよう」
「「おはよう」」
「では、朝食をいただこう」
「いただきます」
「いつもありがとうございます」
おれたちは今日もクレアのおいしい朝食をいただいた。
日に日におれ好みの味になっている。
凄いな。
ピピッ!
ナイルの画面から音がなった。
ナイルは画面を確認した。
「ええええええ!!」
「どうした、ナイル?」
ナイルはすごく驚いていた。
「みなさん、見てください!」
ナイルの画面をのぞいた。
すると、ナイルの手持ち金額がマックスになっていた。
「よかったな、ナイル」
「はい、みなさんのおかげです」
「まだ、これからも花を販売するからまだまだお金持ちになれるな」
「はい」
ナイルはこのマンションに暮らせるようになる権利を得た。
嬉しかったようだが、もうすでにおれたちと一緒に暮らしているからどうでもいいみたいだ。
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