すきののろい

西田かつき

オープニング

人を好きになってはいけない。

 そんな呪いを私は背負っている。

こんな風に言ってしまえば、まるで私になにか不幸が訪れるようだが実際は違う。

 私が好きになった人に不幸が訪れるのだ。

 私は被害者ではなく、加害者なのだ。

 私のせいで誰かが不幸になる。私が誰かを不幸にする。

 好きという気持ちは自分で制御することは難しい。

 だから私は誰とも関わらない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る