振り返れば、僕がいる

第6話現在に至る。(最終回)

38歳の時にクリニックを変えた。

9年間治療しても、うつ病は良くなくどころか、統合失調症になってしまった。

すると、新しいクリニックの主治医は、前のクリニックでは古いタイプの薬を処方されていたので、薬を大幅に変えてもらった。

1ヶ月後、幻視や幻聴が消えた。

それから、入院もしなくて済んだ。

副作用で太り、糖尿病になったがしょうがない。

ダイエットするのみ。

現在、43歳。

ようやく、人並みの生活に戻れた。

治療に疲れ、振り向くとうなだれた僕がいた。

一生、薬は飲まないといけない。

今後の治療方針を相談した、主治医と。

兎に角、服薬が治療の根幹だ。

だが、30代に比べ僕は幸せを感じるようになった。

現状維持以上が目標。

これで、この話しは終わりとする。

了