異世界のんびり生活

かいさんたらこ

転生

「うっ・・・・うん・・・・ここは何処だ?」


その時、俺は真っ白な空間にいた。真っ白い箱のような空間がずっと向こうまで続いていた。


「あれ・・・・俺は何してたんだっけ?大学から帰っている途中だった事は覚えているけどその後が思い出せない。」


「目は覚めましたか?」


その時、何処からともなく声が聞こえて来た。


「貴女は、どなたでしょうか?」


「私は、貴方達が住んでいる地球でいう神にあたる存在です。」


「・・・・そのようなお方が何故私の目の前に現れたのでしょうか?」


「事は数分前、あなたは、工事現場の前を通り不幸にも落ちて来た鉄骨に当たり亡くなりました。」


「えっ・・・・そうなんですか・・・・・・・・。」


確かに記憶を辿ってみても工事現場の所までなら思い出せるけどそれ以降の記憶がない。


「本当は鉄骨なんて落ちて来なかったんです。しかし、私の上司にあたる神がミスをして、あなたを死なせてしまった……。本当に申し訳ありません。」ペコッ


「あ、頭を上げて下さい。私は別に気にしてませんから。」


というか上司がミスしたのに部下に謝らせるのか・・・・神様も大変だな


「本当に優しい方なのですね。実を言うと一回ぐらい殴られると覚悟して来ていたのですが・・・・」


「いえいえ、自分は両親から人を殴る行為はダメな事だと教わり、生きて来ましたから。・・・・それで、私はどうなるのですか?」


まぁ、実を言うと少し怒りは湧けどな。でも、話を聞いてるうちに怒りも収まったしな。


「あなたには、二つの選択肢があります。

一つ目は、輪廻の輪に入り転生するか。

二つ目は、私たちの管轄している異世界に来るか。

この二つになります。」


「そうですか・・・・だったら私は二つ目の選択肢にします。」


異世界なんて普段というか絶対行けない場所だしな。そこで第二の人生の謳歌するか。


「分かりました。でも、そのままで行ったたら死んでしまうことも多いので、私から死なせてしまった事へのお詫びということで、転生特典を5つまで決めていいですよ。」


5つ!?魂の容量とかなんとか足りなくなるんじゃないのか?


「はぇー、そんな選べるんですね。なら、少し時間を下さい。その間に決めます。」


「分かりました」





そこから10分ぐらい経ち、特典を決め終わった。


「決め終わりました!」


「それでは特典は何にしますか?」


「一つ目は、魔法を使えるようにしてほしい事です。

 二つ目は、料理をとても美味しく調理が出来る才能が欲しいです。

 三つ目は、私の住んでいた、地球の食べ物を異世界でも、異世界の通貨を払い食べられるようにしてほしいです。

 四つ目は、農業に関する才能が欲しいです。

 五つ目は、身体を健康に保っていて欲しいことです。」


高望みしすぎたか?この中で一番欲しいのは二つ目なんだけどな。異世界でもカップヌードルが食いたい・・・・


「・・・・はい。全部出来ます。」


「それで、お願いします。」


「それでは、第二の人生を楽しんで来てください。」


「はい!色々とお世話になりました。」


そして段々と、眠くなり異世界へのワクワク感を楽しみにしながら目を瞑った。


・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



チュンチュン チュンチュン


鳥の鳴き声が聞こえてきた。


「うっ・・・・・・・・うん。」


目を開けるとそこには広大な緑地が広がっていた。


「ここは・・・・異世界に来たのか・・・・・・・・にしても絶景だな。これから、俺の第二の人生が始まるのか。頑張らないとな」


「とりあえず、自分のステータスを確認するか」


【ステータス】

名前:イシイ ハジメ

種族:人間

魔法適正:火、水、雷、聖

スキル:「地球通販」

   :「天賦の才能(農業、調理)

   :「健康体」

   :「鑑定」

: 「異世界言語翻訳」


能力

体力:100.000

魔力:2.000

攻撃力:2.500

防御力:2.000

俊敏力:2.500


「この世界のことは何にも知らないけど、これはいい方なのかな?まぁ、今考えても仕方ないか。」


「それじゃあ、試しに【地球通販】を使ってみるか。」


どうやって発動させればいいんだ?


そして、適当に脳内で【地球通販】と呟いた。


すると目の前にホログラムで出来たタブレットのような物が浮かび上がってきた。


へぇー結構と言うか、めっちゃ、品揃え良いな。はぇー・・・・・・・・ん?何この売却というものは?


【何を売却しますか?】


「へぇー、こんな機能まで備わっているなんて。・・・・・・・・なんでも売れんのかな?例えばこの木に実っている果実は売れんのかな?試してみるか」


そして、ジャンプをし、木の実を一つもぎ取った


「よし、取れた!そしてこれを売却すると・・・・・・・・」


【リンゴ一個200円です。売りますか?】


YESとNOの画面が表示された。


「ここでYESを押せば良いのか」


YESの画面を押した。


【毎度ありがとうございました】


「おぉー、しっかりと売れたな。」


しかし、りんごとか地球と同じ名前だな。分かりやすいからありがたいな。


「しかし、こうやって金を増やしていけば、いつかのんびりと暮らせるんじゃないか?・・・・そうと決まれば俺の異世界生活での目標が決まったな。」


「のんびりと異世界生活を満喫する」


「よし、とりあえず森の方へ行こう。何か面白いものがあるかもしれないし。」


そうして、異世界での目標も決まり、俺の異世界生活が幕を上げた

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