微妙な地点から始まる

美唯かなミソ

第1話 詐欺に会う

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!

風呂場から叫び声があがった。

その声の主は……

「……ハッアアゥアワアアア……私は……ドウサゥレバッ……。」

声の主は現役JK1年なぐさちゃん。

ただの女の15歳の人間。

そして今、

「詐欺られた……」

のだ。

「あぁぁ、どうすれば、、、こんなのかーちゅんにバレたらぁはぁぁぁ……」

(妄想中)「なぐさぁぁぁ!!!!!!あんたァ、これ、どーすんのよぉぉ?!!!!!!!ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙@#&!。?@&#**(音割れ)」

「……非常にやばい。」

ちなみに、私が出会っちゃった☆詐欺はワンクリック詐欺だと思われる。

とりあえずGKだ、GK。(ググれカス)

「……私が詐欺に会ったのは……えと、、ドナ……コラ画像、ワンクリック詐欺……検索っちょ。」

ポチ

検索結果がでてきた。私は3番目にでてきた「私は未成年の高校生です。さっきアダ……」というものをポチッた。

そこには、「私は未成年の高校生です。さっきアダルトサイトを好奇心で開いて、18歳以上ですか?にOKをしてしまい、何故か登録されて多額の請求をされました。キャンセルをするために電話をかけてみたのですが、この先どうすればいいでしょうか。」

という内容が書かれていた。

……わぁ、今時のJKは、、そんな事を……。

しかも下には無数に同じような内容が。

「ネットサーフィンをしてたら手が滑って押しちゃいました。」

「なんか手が滑って……。」

「友達に押されて……。」

すげぇ言い訳しとる……。しかも友達……。

そしてその下には弁護士からのコメントがあった。

でも有料の為見れないようだ。

「……ま、無視すればいっか。」

そうして私は風呂場を後にした。

「ふぅ……。そういえば……。」

私はカレンダーを見上げる。

明日は友達の誕生日。

金欠の私を苦しめた日だ。

私は明日友達にあげるべく作った"お菓子ブーケ"を眺めながら冷えた水を1口飲んだ。

うめぇ。

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