第10話

長らく更新お待たせしました。新年になり、明けましておめでとうございます。そろそろテストも終盤となってきている最中ですので、全く更新できませんでした。すみません。久しぶりの更新となりますが、どうぞお楽しみ頂けたら幸いです。


――――――――――――


目の前に広がる無機質な白。ある意味絶景と言わざるを得ない。


「知らない天井だ」


とっさにラノベらしいことを喋ってしまうくらいに俺はびっくりしていたが、この白には見覚えがあった。


上半身を起こして、部屋を見渡す。

朝日が神々しく病室を照らした。絶景とまではいかないが凄いことになっていると思う。


「ここは……病室か」


(病院の一室にいるということは、また俺は倒れたのか…)


倒れる前の記憶を探ろうとするが、思い出すことができない。

少し焦燥感に囚われた俺は、病室に誰かが入ってきたことに気付かなかった。


しき しゅう様。お迎えにあがりました」


黒いタキシードにつつまれた人が俺の視線へと映る。


「お迎え……?」


しき しゅう宛に招待状が届いております。そのお迎えとして来ました」


「招待状って……どういうこと?」


「これで御座います」


渡された手紙は、今の時代には物珍しいと感じるようなシーリングワックスが施されていた。裏を見ると宛名すらも書いていなかった。


興味が増した俺は少し体を起こし、確認する。


【拝啓】

新涼しんりょうの候、しゅう様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。堅苦しい挨拶はこれくらいにして、本題に入りましょうか。急な事が起こり、大変びっくりしていると思いますが、これはサプライズです。詳しくは言えないけど、そこにいる私の執事について行ってね。そうしたら、思い出すはずだから』

【敬具】


「ということですので、しき様には私について来てもらいます」


そういうが先に俺の腕を引っ張り、病室から出そうとする。


「ちょっと待って下さい!いろいろ聞きたいことが……」


「車でお迎えにあがりましたので、詳しくは車内でお話を聞くので、急いでついてきてください。お嬢様も時間がありません」


――――――――――――

編集後記


少し強引な終わり方になりましたが、そろそろラストスパートです。ハートやコメントなどで応援してくださると受験にも活かせそうですので、応援よろしくお願いします。

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