第5話入部

(俺と倍部たちが敵対関係?一体どういうことなんだ。)

突然打ち明けられた事実に混乱してしまう。いろいろ質問したいことはあるが、何から聞けばいいのかわからず、なかなか言葉が出ない。

「それは本当なのか?」

ようやく口を開くことができた。まさか同じ高校に通う生徒同士が敵対関係になるとは考えにくい。さらにもし本当なら、それをわざわざ敵に伝える必要はないだろう。

「ええ本当よ。正確に言えば、将来敵として戦う可能性が高いということなの」

「じゃあ現段階では敵ではないということか」

増田部は少し安心して次の質問をする。

「敵対関係についてもう少し詳しく説明してくれないか?」

「分かったわ」

深くうなづいた倍部が説明を始める。




「まず、異性人は二種類いるの。持っている性能スキルによって分類される。増田部君のようなタイプと私たちのようなタイプ。あなたたちの性能は、自他の性欲を増強することができるというもの。そして私たちのは自他の性欲を減少させてしまうものなの。それぞれのタイプの中でももっと細かく分類できるんだけど、そこまではまだ調べられていない」

「能力が真逆というわけか。それが敵対関係になりうるということの意味なのか?」

「まあ、そういうことになるわ。ちなみに異性人は自分の近く性能が使われると、それを感知することができる」

「それだから俺が毎日トイレで何をしていたのかがバレたのか!」

「その通り。あなたの能力はかなり強力なようで、ビンビン伝わってきたわ。ね?十雅?」

「ああ。僕は3年でキミとは違う校舎を使っているが、そこまでガンガン伝わってきたよ」

「そうなのか。、、、、、、なんか恥ずかしい」

増田部は羞恥心から下を向く。




「ところで一番聞きたかったことなんだが、ここは何をする部活なんだ?」

増田部は核心的な質問を投げかける。

「それをまだ話してなかったね。簡単に言うと、悪さをしてる異性人を止めることが活動内容よ」

倍部が簡潔に答える。

「異星人がする悪事を止めるのか、、、。なるほどな」

その目的に納得しかけたが、ある大事なことに気付く。

「ってそれじゃあなんで手淫部とかいう名前にしたんだよ!」

「これはその時になればわかると思うんだけど、異性人を話し合いだけで止めることができず、戦いになってしまうこともある。その時に負けないためには日々の訓練が大切なの。異性人は性欲を発散することで、どんどん力をつけていく。つまり普段のオ〇ニーが欠かせないの」

「はあ?オ〇ニーで強くなるのか?なんだよそれ!!」

「仕方ないでしょ?!そういうものなんだから!」




次から次へと訳の分からないことを言われるのでこれは夢なのではないかとさえ思えてきた。

「とりあえず、明日からあなたにも活動に参加してもらうから色々と準備してきてよね」

「準備ってなんの準備だよ」

「オ〇ニーに決まってるでしょ!」

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手淫部~DT高校生たちの至高なるソロコンサート~ @ietun_gg

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