第81話 信号チカチカは渡るか、渡らないか
そろそろ登校時間が終わりそうな頃、ママと男の子(4年生くらい)が、走りながらやってきた。横断歩道にある信号は、青から赤に変わる時で、チカチカしていた。もし私が、黄色い旗を持って立っていたら、子供達を止まらせるだろうタイミングだった。その時は、反対側の道にいたので、その親子の様子を見ていた。
すると、ママが横断歩道ではない道路の部分に飛び出して渡ろうとして、子供にも手で「渡りなさい」と合図していた(この道は、上下四車線でバスも通る大きな道)。けれど、子供は渡らず、横断歩道の手前で立ち止まって、信号が青になるのを待とうとしていた。ママが近寄ってきて、男の子の頭を叩きながら「何で渡らないの。遅刻するでしょ!」と言った。
さて、どちらが正解でしょうか。
もしかしたら、どうしても遅刻したらいけない状況だったのかも知れない。
でも、小学生だ。私立に中学受験をする6年生なら遅刻早退は気にするだろうけど、それ以外の子なら、遅刻早退と言う経験も必要なのではないだろうか? もしかしたら、皆勤賞を狙っていたのかな?
そこでまた自分の子育てを振り返ってみた。遅刻早退の経験も必要だと思っていた小学生の頃は、登校時間に間に合う様に通っていたが、高校・大学という「単位」がかかっている時に、遅刻が多い我が息子。失敗の原因はどこだろう。
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