第10話 夏休み明け
夏休みが終わった。
久しぶりに、朝の見守りボランティアに行く。子供達とも、久しぶりに会う。皆、こんがり焼けて、背ものびて、成長している感じだ。
ある子が、階段の所に腰をかけて、「ハ~」と大きなため息をついた。「どうした?」と聞くと「疲れた」との事。「そうだよね。休み明けって、何か、疲れるよね。でも、行けば、友達もいて、楽しいよ」と言う。こういう時は、あまり「頑張って」と言わない様にしている。だって、頑張ってここまで来たんだろうから。
しばらく、私と、たわいのない会話をして、その後スクッと立ち上がり、学校に向かっていった。良かった。何となく、ここで鬱憤払いをしてから、行きたかったのだろう。長期の休み明けは、そういう子が多い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます