第10話 夏休み明け

 夏休みが終わった。

 久しぶりに、朝の見守りボランティアに行く。子供達とも、久しぶりに会う。皆、こんがり焼けて、背ものびて、成長している感じだ。

 ある子が、階段の所に腰をかけて、「ハ~」と大きなため息をついた。「どうした?」と聞くと「疲れた」との事。「そうだよね。休み明けって、何か、疲れるよね。でも、行けば、友達もいて、楽しいよ」と言う。こういう時は、あまり「頑張って」と言わない様にしている。だって、頑張ってここまで来たんだろうから。

 しばらく、私と、たわいのない会話をして、その後スクッと立ち上がり、学校に向かっていった。良かった。何となく、ここで鬱憤払いをしてから、行きたかったのだろう。長期の休み明けは、そういう子が多い。




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