第10話 地球防衛軍クルセイダーズ
「来来来来……来来来来……来るなら来来来来ぉいいいい!」
ガクガクプルプルが止まらない丘静香(=サイレントヒル)が、
吸血BLADEを構えて、刀身を小刻みに震わせている。
吸血ってIRON BLOODを狙ってるんだろ?
※正式名称はインジェクション・ブレイド。後述に追加説明。
「あれだけ蛭子玉を使役しといて、僕の血液1ccも
採取出来なかったじゃないか!」
敢えて挑発してみる。更に混乱、意欲の低下を誘う。
「小癪な餓鬼めえ! 喰らえ! 画竜点睛!」
しまった、サイレントヒルは夫と二人暮らしだった。
爆発黒龍の具現化……
丘元太郎の「通称:芸術は爆発だ!」攻撃に巻き込まれる。
(室内で爆破攻撃だと? 最後の聖戦みたいなスタンス採りやがって!
クルセイド? 否、うるせえぞ!)
鋼鉄化した両の手の平で、爆風を受け止めて、威力を分散する。
さいわい、凛はダメージゼロの様子だ。
「凛! THE YELLOW MONKEYで
ハズバンドヒルを麻痺状態に!」
忠告の『THE YELLOW MONKEY』は
SEED CHARGEの麻痺攻撃。
両手の五指+五指から微弱な電流が流れる。
成人男性でも麻痺状態に成り易い。
成人女性も例外無く。
微弱電流でも人体にとっては脅威のサンダーボルト!
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