スピノザのハレム
南雲ぜんいち
【序】始まり。
「000」
電気が巡って心を溶かし、今日も静かに眠る。
これが夢なのか現実なのか分かりはしない。
世の中には精神的に
その研究は日の目を見る様子もなく、研究資金も有限。自身の生活すら切り詰めてデータ収集を行う毎日。
苦虫を嚙み潰したような表情で
しかし、そんな倉本に天啓が舞い降りる。
それは神頼み、藁にも
そんな見知らぬ彼に出会った倉本は"未知"の多くを教わった。
それは行き詰まった理論を嘲笑うような導き。
暗闇にさす一筋の光明。そんな教えを受けて更に長い長い時をかけ、ついに到達。
生物の行動を決定する司令塔。記憶・思考・感情・感覚・運動・生命維持にいたる全てを司る内臓器官。その真髄を、倉本は真の意味で理解した。
世紀の発見・稀代の大発明。
しかし倉本は、その研究結果を学会で発表することなく一つの結論を導いた。
この"知"を平和のために使おう。と────。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます