目を瞑る

さらやまた やをひろ

第1話

初めに私が目にしたのは、つけっぱなしのスマートフォン。

残り5%の命だと、急かす通知が画面に出ている。


可哀想に


そう思い充電しようとした瞬間、大音量で響くアラーム。

私の良心を踏み躙り、不愉快な音を立て続ける。

私はすぐさまアラームを解除し、自然な流れでsnsを確認する。


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注目する気など無く、かといって見逃してもいない。

ただ目を通していく。

それだけの作業。

そんな中、唯一指を止めたのが、どっかの誰かの不幸自慢だ。

文章は一つの投稿に収まりきっておらず、タップして返信欄を見なければ、全容を把握する事は出来ない。

親指がソレに触れそうになった瞬間、突然画面が暗くなる。


そういえば…充電無いんだった…


そうしてやっと、私はスマホを充電し始めた。


二度寝しよう…


もう一度だけ目を瞑ると、私はすぐさま眠りについた

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目を瞑る さらやまた やをひろ @hero39

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