3. 上流のまち

病院の多いところだと云います

さて夕空のかわつらに

浴びる鏡の陽光は

思うにふたりの逃避でありました

都市の背面と生存の山中

まわる車輪のせいで

夢の明度は保たれる

もっとも大切な一枚は

今も笑顔なクロッキー

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