第60話 上位吸血鬼と獣人兄妹



 目まぐるしく景色が後ろへ後ろへと流れていく中、ティーの全力飛翔によって僅か30分程で目的のクルセイドア王国へと辿り着いた吸血鬼PT+α。


 太陽はまだ上がり切っていないが、遠目に輝かしい陽の光がきらきらと夜の世界を照らしているのが映り込む。



 現在はティーから降りて小休憩を挟んだ後の、入国する途中である。



 ティーが大地へと着地してから「まだまだ飛べる」と言わんばかりに、その紫色の鋭い瞳孔を揚々と向けてくるのを感じたリア。


 そんな愛竜に若干の心苦しさもあったが、感謝の気持ちだけ伝えて一休憩挟むことにした。


 というのも獣人の兄妹を洗った川から現在地まで、バフ効果に加えティーのモチベーションがぐんと上がってしまったことで通常の2倍程の速さで飛行することになってしまったのだ。


 早急に着くことを望んでいたリアとしてはありがたい限りではあったが、リアやリアに抱えられた兄妹、そしてアイリス達を除いて、磔にされたプーサンだけは無事では済まなかった。


 到着してからアイリスに解凍をお願いしようとした時には既に死に体となっており、とてもじゃないが歩くことが出来そうになかった為、仕方なく10分程の休憩を取ったという話しである。



 自国で勝手がわかり貴族子息でもあるプーサンが先導した方が色々スムーズだという事で、現在は先頭を任せて正道を歩いているリア達。


 段々と視界は巨大な正門に埋め尽くされ、早朝であるにも関わらずそれなりの列が出来ていることに思わずげんなりしてしまう。



 「虫がうじゃうじゃと……。 お姉さま、やはり壁を超えて入った方が早いのではないですか?」



 どうやらげんなりしていたのはリアだけではなかったらしい。


 フードを深く被り顔を隠してしまっている為、アイリスの表情はわからないがその煩わしそうにうんざりとした声音から、彼女の心境は容易に想像できる。



 「うん、私もそうしたいわ。 けれど、プーサンがああもしつこくお願いしてくるとね。 それにこの子達のこともあるから、正規の入り方は教えといた方がいいかと思って」


 「リア様は、その子供たちを大切にされているのですね。 差し支えなければ何故そこまでなさるのか、至らない私に教えてくださりませんか?」



 レーテはフード越しにリアの胸元に抱きかかえられているセレネ、そして足元を歩くルゥへと視線を向ける。


 その疑問は最もで、むしろ遅いくらいまである。


 状況が状況だった上、見定めながらも我慢してくれていたのだろう。


 アイリスは周囲に向けていた気配をリアへと集中させ、その答えが気になっている様子なのはありありと感じとれた。


 リア自身ティーに乗って暇を持て余している間、僅かな時間であれ眠ってしまった兄妹のことを考え続けていたが、終ぞついぞ答えはでなかった。



 ただ、現状でわかっていることは2つ。


 ルゥは何かしらの『特殊な固有能力アーツを持っている』ということ、加えて『ルゥを害そうという気にならない』ということだ。


 恐らくリア自身が出会う前から、どちらかと言えば好感を持っていたことから、特殊な固有能力アーツ、いうなれば聖母のような人類種限定で好感度を上げる似た類だと推測していた。


 そしてそれに該当する固有能力アーツが、リアの知る限りで幾つか思い至る。



 「ええ、わかってる。 貴方たちが気になるのは最もよ。 後できちんと話すつもりではあるから、それまで二人も、この子達のことを見定めて欲しいわ」



 好感度を上げる系統の固有能力アーツなら、恐らく既に二人も何かしらのものをルゥに抱いている筈。


 もし抱いていないのであればそれはリア限定、もしくはとても悲しいがリアと二人では固有能力アーツの効果範囲で共通点が存在しないということになるだろう。



 「かしこまりました。 わがままを言ってしまい、申し訳ございません」


 「そんなことないわ、気になる事があれば何時でも言って欲しい。 愛してる相手に遠慮されるのは、悲しいもの」



 抱きかかえる手とは反対の手をレーテの頬に伸ばし、その綺麗で大好きな顔を少し前のめりに覗き込む。



 「っ、私も、……お慕いしております。 リア様」


 一瞬、目を見開き驚いた様子を見せたレーテだったが直ぐに気を取り直すと、今度は表情を緩めて見惚れてしまう程の美貌の笑みを向けてくる。



 「わっわたくしだって、お慕いしておりますわ。 もちろん、愛しております! ですから見定めますわ、しっかりと」


 「ふふ、嫉妬してくれるのは光栄だけど……虐めちゃだめよ?」



 レーテの頬を撫でながら横目にアイリスへと目を向けて、花を愛でるような微笑みを向ける。

 するとアイリスはフード越しでも分かる程、その頬を赤らめたのだった。



 「わ、わかっています、虐めたりしませんわ。 でも、……嫉妬はお許しください。 ……自分でも抑えれるものでは、ないのです」



 照れた様子で約束してくれたアイリス。

 しかし口を開くに連れ、段々とその視線を落としていき、最後にはちょっぴり悲しそうな声音で吐き出すように呟いた。


 (……ぐふッ。 そんな可愛い事を真正面から言うなんて、狙ってるのかな? だとしたら見事に、致命的命中クリティカルヒットだよ!  ん~、セレネの前だから自重した方がいいかなってちょっとだけ思ってたけど……食べたくなっちゃったんだもの、仕方ないよね!!)



 「その嫉妬を抑えれる打って付けのものが、ココにあるのだけどいかがかしら?」


 リアはレーテのすべすべした頬を撫でながらも両手が塞がってしまったことで、姿勢だけを前のめりして唇を突き出したまま、誘惑の言葉を口にする。


 アイリスは微かに下げた頭を上げると、リアが何を求めているのか察したようだ。


 フード越しでも分かりやすすぎる程に頬を染め上げ、赤い瞳を潤ませながらその恍惚とした表情を迫らせてきた。



 「んっ、ちゅ、……れろぉっ」


 「はむっ、んっ、れろっ……んっ」



 甘い香り漂わせた小さな唇は、突き出されて無防備な唇を啄むと、我慢できないかのように直ぐにその可愛らしい舌を口内へと侵入させてくる。


 リアは内心で少しだけ驚きながらもその行為を楽しみ、甘く酔ってしまいそうな香りがフード内で立ち籠るのを感じながらも、絡めとるようにして必死に動かしてくる舌に応え続けた。



 「ちゅ……はぁ、はむっ、んっ……お姉さまぁ」


 「んふっ、ちゅうっ……はぁ、っ、甘い♪」



 両手が塞がっているリアに、まるで得物を離さないように両手で頬を抑えながら貪るアイリス。


 リア個人としてはどれだけ自分を食べてくれても一向に構わないのだが、気づけば周囲の視線とどよめきが鬱陶しいレベルまで広がり出していた。


 そして何より、抱きかかえているセレネがその金色の瞳でまじまじ向けてきていることに、実際にやってみて見られているとわかると、教育上の危機感を微かに覚えてしまった。



 (おっと、これは想像以上にくる!? いけないものを魅せているような、背徳的なものを感じる。 いや、待てよ……? 今後、私のモノにした可能性も考慮して、今のうちにそういった教育をしていくのもアリ? いやいやそれはちょっと・・・・。 う~ん、でもそれはそれでアリ! 将来的に成長したセレネが私にだけ、甘々な態度を取ってくれるのを想像したら……えへへ)



 物理的な快楽を味わいながら、脳内で妄想という名の快楽を味わい、頬を緩めるリア。


 名残惜しくも、教育上の問題からこの食事はここで切り上げようと、贖罪の意味も込めて最後に無抵抗に舌を差し出す。


 与えられた舌を何度も吸い出し、自分のモノにしようとしてくるアイリスにどうしようもない昂りと興奮を覚えたが、鋼の意志を持って少しだけ強引に唇を離す。



 「はむぅっ、ちゅぅ、ちゅぅぅっ、……ぱっ」


 「んっ……はぁ、はぁ……ご馳走様♪ 少しは収まったかしら?」



 舌を伸ばして唇をちろりと舐めとりながら、妖艶な笑みを浮かべて問いかけるリア。



 「……はぁ、はぁ……はい♪ お姉さまのお口は何度味わっても、素晴らしいものですわ。 ふふっ、ここのお腹の奥が……お姉さまで満たされるのを感じます♪」


 アイリスは夢見心地な表情でこくこくと頷き、スタイルの良い腹部を慈しむように撫でる。


 そんなアイリスにほっとしたリアはまたしても昂る感情を強靭な意志で抑えつけ、幾つもの無数の視線を感じながら行列の縮まりを確認するのだった。


 プーサンは気づけば先頭から姿を消しており、領域内にも彼の気配はないことを感知。


 欠けた情報の補填として最初に目を向けるはレーテであり、彼女はリアの視線に気づくと内容を言葉にする前に、淡々と口にし始めるのだった。



 「お二人が楽しまれてる間、赤面した顔で正門を優先的に通れるよう話してくると仰っておりました」


 「なるほど。 それなら少しだけ、期待して待ってみましょうか」



 視線は鬱陶しいが少しの辛抱であると被っていたフードを深く被り直し、キスの最中も感じられた胸元からの視線に目を向ける。



 「どうしたの? セレネ」


 「あぅ……なんでも、ないよ」



 セレネは首をふるふると小さく振り、リアの胸元に埋めるようにしてその顔を縮こませてる。

 

 彼女の様子は「何でもない」という風ではなく、明らかに食事キスについて聞きたそうな顔をしていたが、まだ気軽に聞くだけの信頼は得れてはいないようだった。


 内心、少しだけシュンとしてしまったのは秘密である。


 そしてもう1つの足元から向けられる熱い視線。


 周囲の騒々しいやつらとは系統の違う鬱陶しさでリアは顔に突き刺さる視線を、努めて無視をしていると漸くプーサンが正門の最前列が戻ってくるのが目に映った。


 それからは、プーサンが話しに言った甲斐もあり、数えるどころか目にすることすら億劫になる列を抜け出し、リア達は無事にクルセイドア王国の首都へと入国したのだった。




 正門を潜り抜け、プーサンが進むままに早朝の大通りをしばらく歩いていると、胸元にかかる重量が微かに増えたのを感じ取る。


 目を向ければセレネが深い眠りに入っており、付いて来るルゥの足取りも僅かに遅くなってきていた。


 ルゥは抱きかかえられることを嫌がる為、好きなようにさせていたが、あまりにも遅ければ無理やり抱えることも視野に入れる。



 ルゥとセレネは肉体的には完全回復しているが、環境的にも慣れないティーの飛行に加え、これまでの疲労がつもりに積もっていても可笑しくはない。



 (先に二人を宿へ休ませた方がいいかな。 もうすぐ陽の光が見えるだろうから、大丈夫だとはわかっていてもアイリスは屋内に避難させたい。 でもそうなると二人とアイリスを一緒にしちゃうわけで、ルゥとアイリス……この二人を一緒にして大丈夫かな? 多分ルゥはセレネに対しての『汚いもの』発言が尾を引いてるっぽいし、アイリスに関しては嫉妬だね。 えへっ、可愛いし嬉しい!わけだけど。 さて、どうしようか)



 大通りを歩きながら思考を巡らせていると、レーテがさり気なく隣へと移動してくる。


 「リア様。 プーサン様の依頼に関しては私が完遂してまいりますので、宿の確保をお願いしてもよろしいでしょうか?」


 突然の渡りに船な言葉に目を見開き、出来るメイドの姿を垣間見て愛おしさがこみ上げてくるリア。


 「ええ、お願いしてもいいかしら? 私とアイリス、それとこの子達も休ませたいから先に宿へ行っているわ」


 レーテの表情と発言から恐らく関係性を理解して同じことを考えていたか、もしくはリアの無意識に漂わせていた雰囲気を察してくれたのだろう。



 出来るメイドさんの行為に甘え、時間も時間なことから現状で入れそうな宿を、リアはこの国に詳しいであろうプーサンに聞くことにした。


 といっても、あまり環境が酷くなくて汚くなければどこでもいいわけで。

 「宿」「汚くない」「亜人に差別意識のない店主」で検索すると一拍置いて瞬時に、おすすめの宿を教えてくれたのだった。


 グー○ル先生もビックリの速さ、今後この国に居る時は彼に道を尋ねるのが早いんじゃないかとすら思えてくる。



 強さ的には信頼しているがやはり、愛しい女性を早朝に一人にしてしまうのは心配である。


 せめてその背中だけでも見送ろうと思ったが、リアが動かない限りレーテも動きそうになかった為、リア達はおすすめされた宿へと向かうことにした。


 陽光が通りを照らし、まばらに住民の姿も見えてくる。


 アイリスはフリルのついた日傘をさし始め、気づけば十数人は人が入れてしまう程に亀の歩みとなっていたルゥを無理やりに抱きかかえ、宿へとたどり着いた。



 シンプルでいて清潔感のあるカウンターにはふくよかな女性が手元で何やらしていたが、リア達が入室すると即座に顔を上げ対応を始めだす。


 早朝なことに加え、全員フード姿の怪しさ満点でありながら店主はその表情に嫌な顔どころか、雰囲気すら見せなかったことで少しだけプーサンの厳選能力に舌を巻いたリア。


 両手が塞がってることもあり、店主への対応はアイリスに任せるが、宿の説明を「そう」と淡白な返事を返すだけで何事もなく受付は終わる。



 案内されるがままに木製の階段を上がり、割り当てられた部屋へと入室するのだった。


 幸いなことに部屋は空いていたが、早朝であることから現状で2人以上通せる部屋はここだけのようだった。



 これまでの最高級宿よりは幾分か狭い、扉から少し離れた場所にツインベッドとそれなりのタンスが設置されているだけの部屋ではあったが、寝食するだけなら十分だろう。



 リアは兄妹を降ろすと次元ポケットから《白雪のルームウェア》を取り出し、もう慣れきってしまった動きで半無意識に着替え終える。



 「っ?」


 「リアお姉さま? どうされて――「貴方たち、何してるの?」」



 着替えながら何となく部屋を見渡していると、見過ごせない光景にピタリと視線が止まる。


 そこにはそれが当然かのように、ルゥとセレネは部屋の隅へと移動して何の疑問も抱いた様子を見せず、身を寄せ合いながら座り込んでいた。



 「え、なにが?」


 「……?」



 ルゥは顔を上げると聞かれた意味がわからないと言った様子で平然と聞き返し、その横では快調になったセレネまで首をコテンと小さく傾ける。


 その表情と当たり前のように座り込んだ様子から、この兄妹にはそれが普通であり、これまでそのような環境に自身が気に入っている二人が居たことにふつふつと憤りを覚える。


 しかし今それを思っても無駄だと思い直し、小さく溜息を吐くだけに留めた。


 間抜けにも僅かに呆けてしまった表情をしまい込みながらベッドへと座ると、隣の誰もいない空間のベッドをぽんぽんと叩きながら振り返る。



 「そんな隅に居ないで、こっちに来なさい」


 「っ、で、でも……」


 「……っ」



 ルゥとセレネは互いに顔を合わせ、漂わせる雰囲気から二人がこれ以上にない程に困惑しているのが見て取れた。


 やがて、二人の中で結論は出たようだったがルゥの視線がリアへ、いやその更に後ろのアイリスへと躊躇いがちに向けられると、何か言いたそうなその瞳には微かに怯えが含ませていることがわかる。



 これまでの常識、恐らく教え込まれたことが通じずに混乱してしまってるみたいだが、許可が出されたのだからそうするべきか、でもこの場にはリア以外にもアイリスが居て、二人の許可がないと駄目とでも思っているのだろうか。


 思っているんだろうなぁ、あの様子だと。 ……と考えているリアを他所に。


 アイリスも自分に向けられた二つの視線に気づいていたようだ。



 「私の許可なんていらないわ、お姉さまが『いい』と言えばいいのよ」



 視線を鬱陶しそうにしながら腕と足を組み、瞼を閉じながらそっぽを向いて口にするアイリス。



 「あら、そんなことないわ。 思うがままに、本能のまま行動する。 それが吸血鬼私たちでしょう? だから貴方の意見も欲しいわ」



 アイリスの言葉は嬉しいが、少しくらい我儘も言って欲しいというのもまた事実である為、リアは大事なことだと口を挟んで修正する。



 「そ、そうですけど……。 っ……、もうっ勝手になさい!」



 前者はリアへ、後者は兄妹に言ったようで、嬉しそうに口元を緩めながらそれでも照れ隠しのように吐き捨てる愛しい妹。


アイリスの可愛い照れ隠しに思わずニマニマしてしまいそうになりながらも微笑みレベルで留めると、未だ部屋の隅で座り込んでいる兄妹へと誘うように振り向く。


 子供にはアイリスの言葉がどちらか分かりづらいかと思ったが、二人は顔を合わせてゆっくりと立ち上がり、おずおずとした様子で手を繋ぎながらリアの元へと歩み寄ってくる。



 ベッドの前まで来ると立ち止まり、またしてもその視線を不安そうに向けながら今一度の確認を取ってくる兄妹。


 そんな視線に二人の環境と境遇を想像してしまい、らしくないと自覚しながらも目の前の"二人を"気に入り始めたことを内心で観念して諦めながら認め、思うが儘に口元を緩ませて微笑みを向けるリア。



 「ここに貴方たちを虐める人間達はいない……こう見えて私、吸血鬼なのよ。 だから顔色を窺わなくていい、好きなように振舞っていいわ」


 「っ、……吸血鬼」


 「……?」



 ルゥは理解したようで驚きながらも呟き、セレネはまだ幼いのか吸血鬼を理解していないように首を傾げた。


 そんな可愛いセレネの様子になお一層、頬を緩めてしまう。



 (可愛いなぁ、もうっ! でも、多分言ってる意味わかってないよね。 それに好きに振舞って良いと言ったけど、奴隷の生き方や習慣は流石に訂正させてもらうわ)



 言葉はわからなくても、二人は自分達が虐められないというのがわかったのかもしれない。


 何故なら二人は、若干の緊張を漂わせぎながらもぎこちなく視線を彷徨わせて、ベッドへと腰掛けたのだから。


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