第9話

 クロノワールとの契約は怪異との式神契約の方法の様で討滅士になる為に通う高校で習うみたいだ。本来ならそうだが契約の方法を教えて貰う


「これを使って怪異と契約するんです」


沖野先生が取り出したのはスマートフォンの様な機械を出した


「沖野先生、これってなんですか?」

「高坂さん、これは討滅士専用のスマートフォンです。生体エネルギーで動くこの生体スマホは討滅士の仕事に必要な物なんです。怪異の目撃情報や異界の情報他にも依頼などがあるんです」

「でもこれって討滅士しか持てないのではないですか?」

「そうですね。ですが機能を落とした物なら持つ事も出来るんです」

「なんで落とすの?」

はじめ君は怪異が居るのが分かったらどうする?」


普通に危ないから近づかないぞ。交差点のヤバい奴とか居るしな


「危ないから近づかないよ」

「そうね。でもこの怪異の目撃情報を見ると近づく子どももいるのよ。そういった子どもがいるから機能を落とすのよ。他にも依頼などの機能も使えなく出来るの」

「先生、クロちゃんとの契約もそれなら出来ないのでは?」

「はい、出来ません。それに普通ならこの生体スマホは購入出来ません」


それじゃあクロノワールと契約する事が出来ないじゃないか


「この生体スマホの入手方法は討滅士から制限をした物を購入する事が出来ます。私も生体スマホの販売をする事が出来ますから大丈夫ですよ」

「先生、どれくらいするんですか?」

「十万円ですね。高いですけどどうしますか?」

「お母さん」

「分かりました。カードでも大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫ですよ」


購入した生体スマホの機能は普通のスマホは使えるが電話など携帯会社で契約しないと使えない機能は使えないが他の機能の他に危ない場所を知れる様にと怪異と異界の情報と怪異との契約などの機能があるみたいだ


「まず式神契約の設定をしましょう。最低条件として人を襲わない様にはしてください。その後は必要だと思う設定をお母さんと決めてください。私もアドバイスするわ」


お母さんと沖野先生に相談しながら怪異との契約設定を決めるといよいよクロノワールとの契約する前に怪異との契約の話をしてもらった


怪異との契約は基本は屈服させるか交渉して契約するのかの二つが基本の様だ


クロノワールとの契約は普通ではないみたいで生き物が怪異になるケースの場合は生体エネルギーの過剰摂取や歳をとると怪異になる才能がある場合は怪異に変異するらしい


クロノワールの場合は両方の様で怪異になる才能がもともとあったクロノワールは生体エネルギーの多いはじめの生体エネルギーを吸収して怪異になった。それで今のクロノワールは半分以上がはじめの生体エネルギーなので式神契約も強制的にする事ができるみたいだ


「式神契約を起動してクロちゃんと契約してみてはじめ君」

「うん」


怪異契約を起動するとはじめとクロノワールを囲む様に幾何学模様が現れるとクロノワールとの契約が始まった


幾何学模様が光り出すとクロノワールとの契約が終わるまで光が収まる事はなく光り続けた


「これではじめ君とクロちゃんの契約は終わったわ。やっぱりこの式神契約のアプリはいいわね。簡単になって」

「そうなんですか?先生」

「昔はさっきの怪異との契約に必要な道具が必要だったんですよ。高坂さん」


お母さんと沖野先生が話している間に契約した事でクロノワールをよく感じとれる。クロノワールとのパスを通してクロノワールを呼ぶと後ろ足で身体を掻いていたクロノワールがこちらを向いた


お母さんぎ沖野先生から怪異になってしまったクロノワールに関する書類を書き終わると自宅に帰る事になった


キャリーバックにクロノワールに入れると動物病院を出て車に乗る。自宅に帰るまでの間にお母さんと話していると今後は動物病院に定期的に来ることになった様だ

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