第16話 のるかそるか2
「ええからカヤタニぃぃぃ、お前も一緒に脱いでしまえや……」
「ちょっ! 何言うてんねん!? 私が今ここで脱いだら、何か別のショータイムのステージになるやろ!」
「やっぱ、俺だけじゃあ、いまいちパンチ力が足りひんねん。コンビで全力を出し切って、コイツらを撃沈するんや!」
確かに団長の
「俺達コンビの……、スカンピンの結束力は、その程度なのかああああああ!? いけええええええ! いってまえええ! カヤタニぃぃぃ!」
「…………………………………………!!」
俯いたままのカヤタニは葛藤のさなか、クロスした両腕で、自らの肩口を強く抱き締めた。
血の気の失せた額には、浴室の鏡のごとく冷や汗が、じんわりと流れ落ちる。
心臓はバクバクしているのだろう。
そして頭を抱え込み、ブツブツと何か恨み言にも聞こえる呪いの台詞を念仏のように唱え出した。それを一緒くたに歯ぎしりしたかと思うと、今度は湧き起こるマグマのような情熱を解放させたのだ。
「おい、アンタら! お前だ! 騎士団長! 言っておくけど、私の裸はメッチャ高くつくで! さあ! 覚悟して、よ~く見さらせ!!」
「まっまさか! 本気なのか!? そんな馬鹿な……!」
「嘘だろ!? おい~!」
「そ、そいやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ~ッ!!」
カヤタニは、着ていたワンピースの背中のファスナーを降ろし、スカートの裾を両手でつまみ上げると、セミが羽化するみたく一気に脱ぎ捨て去った。
「よっしゃあああっ! やったでえええ!」
ダケヤマの叫びと共に、カヤタニの艶姿が惜しげもなく卓上に披露された。
下から仰ぎ見ると、長くて真っ白な足に続く丁度いい具合のお尻。それを包み込む、純白のフリル付きショーツ。いわゆる初舞台のゲンを担いだ勝負パンツである。
更に腰回りはビーナス像のようにくびれ、たわわに膨らんだバストを優しく形作る極上ブラが、胸元の柔肌をこれでもかと強調している。
「わお! スゴッ♥」
同性のダイナゴンも思わず見惚れてしまうような、均整の取れたダイナマイトボディがそこにあった。
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