お正月に予備校の寮からいなくなった
お正月と言えど、お正月気分になれないことがあります。受験が控えているときです。
その時私は一浪していて、予備校生でした。実家が田舎に引っ越してしまい、寮から予後校に通っていました。普通ならばそのまま寮で受験に備えるはずでしたが、その年だけの特別な事情が発生します。
2000年問題です。
何が起こるとわからないということで、年末年始は寮から出てくれと言われます。
実家は山中に作られたニュータウンもどきのような場所で、とても不便です。普段から診療所が週3でしか空いていないようなところです。お正月となれば消防署以外なんにも稼働していなさそうです。
そんなところに帰っても、と言うことで両親とともに遠く祖母のところまで行きました。受験生が試験前に母方の実家に行くということに。
寮に帰ってきたらすぐにセンター試験もあり慌ただしいわけで。ちなみに会場は京大で、「暖房のかからない部屋がある。公平を期すため全教室暖房をつけない」と言われたので印象に残っています。全国の会場なら公平だけど……。いろいろあって、「浪人なんてするもんじゃねえ」と思いました。
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