冷蔵庫のプリンを食べられないでください
「冷蔵庫のプリンを食べられた」こと、ありますか?
コントや漫画でよく出てくる設定です。よく出てきて、「冷蔵庫に入れておいて食べられたものとは?」「プリン」というクイズが成立しそうです。いや、簡単すぎて成立しません。
でも、食べられます? 私は経験ありません。まあ、一人暮らしなので当たり前なんですが、家族と暮らしていてもそんなことありません。なぜなら家族の間では「誰かのもの」という概念がなかったからです。
まあ、あったとしましょう。でもそれ、いつもプリンですか? ヨーグルトでもなく、ケーキでもなく?
さて、このように共感できないうえで「冷蔵庫のプリン」が頻出するとします。すると、「またかー」という思いになります。そこでありきたりなネタが続くと、「またまたかー」という思いになります。
作っている方にとってはお手軽な導入でも、見ている方にとっては同じテーマの蓄積があるわけですから、「今度はどう違うの?」となります。そこで同じようなネタだと、「せめてプリンの方変えんかーい!」となるわけです。
実は、同じようなものがもう一つあります。「桃太郎を変えてみた」です。有名な昔話なので仕方ないですが、桃太郎桃太郎、何回ネタにされたでしょうか。やっている方はみんなが知っていると思っているでしょうが、そもそも「桃太郎」は子供のころからみんなが散々突っ込んできている物語なわけです。それを越えていかないと、「そうねー」で終わってしまいます。
その意味で、笑い飯が「桃太郎」をネタにするといった後にひたすら寿司太郎を歌っているネタは感動しました。「桃太郎を変えたい」の導入がありきたりであるからこそ、「桃太郎ちゃうんかい」という思いが笑いにつながると思います。
まあ、とても珍しい感想なのかもしれません。このような状態なので私は、「冷蔵庫に入っていた俺の納豆食べられた」なんて言われたら大笑いすることと思います。
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