第26話 妹

こうして、久留洲達の仲間が増えた。

「ここが俺の家だ」

久留洲達は、カドカワを連れて自宅に戻っていた。

「へぇー、立派な家じゃないか」

「そうかな?」

「ああ、そうだとも」

「ありがとう」

これで聖女を探す旅もはかどる。久留洲はそう思った。

「ところで、あんたは何ができるんだ?」

久留洲は尋ねた。

「剣なら得意だ。それに、回復魔法や攻撃魔法も使えるぞ」

「そうなのか。じゃあ、これからよろしく頼むよ」

久留洲が手を差し出すと、カドカワは握り返す。

「ああ、こちらこそ」

「よし、自己紹介が終わったら、早速仕事に取りかかろう」

「了解だ」

「任せてくれ」

久留洲達が動き出そうとすると、ドアがノックされた。

「誰だろう?」

久留洲は不思議に思いながら扉を開ける。そこには見覚えのある人物が立っていた。

***

「お前……、まさか……」

「お兄ちゃん!!」

そこにいたのは、妹の花音だった。

「どうしてここに!?」

久留洲は驚く。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る