何の変哲もない一日

 窓を開ける。

 ぶわっと心地良い風が中に入る。

 少し肌寒いけれど温かい。


「洗濯物を干さなくちゃ」


 独り言ちて服に手をやる。

 手にひびが入ることはなくなったけれど、これはこれで大変。


「よし」


 干し終え窓を閉めようとする。

 子供の声と共にひらりと花弁が中に入って来た。


「もう春ね」


 窓を閉めて戻った。

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