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目次
こたつのなかで
「伊予柑は美味いのぉ」
「婆さんや。取ってくれんか」
婆さんの伊予柑を一つ食べ、静かに茶を飲み、コタツに足を入れる。
まだ冷たさが残る風と共に「ピューピュー」とムクドリの声が聞こえてきた。
「そう言えば爺さんや」
「なんじゃ、婆さんや」
「隆が帰ってくるようじゃ」
「ならもてなさんといかんの」
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