なんてない只の一日
寒い寒いと言いつつも暖房を使わなくなって一週間以上。
今は畳の上にコタツひとつ。これだけあれば十分。
少し開けた窓から風が入る。するとミカンの香りがなくなっていく。
昼も過ぎ午後もいい時間。小腹が空くと自然と段ボールに手が吸い込まれていく。
「晩ご飯が食べれなくなりますよ」
「わかっとる」
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