堕落の始まり

 困った。洗濯ものが乾いていない。

 私は少しじめッとしたタオルを手に取り項垂れた。


 この寒空、これ以上干しても乾く気がしない。

 その瞬間コインランドリーがちらりと頭を過る。

 ダメだ! 節約しないと。しかしこの湿ったタオル、どうしようか。

 ベランダからふとコインランドリーが見えた。


 こ、今回だけ。

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