やりがいのある短期アルバイト

「おもっ! 」


 腰を入れ斜面を足で踏ん張り大きなキャリーを持ち上げた。

 事故をするなよというバイト先の雇い主からの言葉を受けつつ山を下る。


「婆さんや」


 家の方に皺くれた声を上げると奥から返事と共にお茶とみかんが運ばれて来た。

 お爺さんお婆さんの笑顔に美味しいみかん。


 これだからやめられない。

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